【共テ解説】第2問[2]の解説 ~データの分析~【数学ⅠA】

みなさん、こんにちは。

「+αで学びたい高校数学のnote塾」支配人のゆーです。

引き続き、共通テストの解説を行っていこうと思います。

今回も問題の貼り付けは控えさせていただきます。(すごい枚数になりますしね。本当に申し訳ございません。)

第2問[2](1)

全国47都道府県の第1次産業・第2次産業・第3次産業の就業者数の割合が1975年度~2010年まで5年間隔で各産業ごとに箱ひげ図で表されています。

この箱ひげ図を読み取る問題です。

<解説>

⓪ 第1次産業の四分位範囲は2000年度までは確実に減っている。(箱の長さが短くなっています)→〇

① 1990年度の第1次産業の箱ひげ図において、左のひげのほうが明らかに長い。→×

② 第2次産業の中央値は1990年度以降、確実に減少している。(箱の中の

真ん中の線がだんだん左にずれていっている。)→〇

③ 1975年度と1980年度を比較すると、第1四分位数は増加している。(箱の左端の線が右にずれている。)→×

④ ⑤割と箱ひげ図が見やすいので判別しやすい。→〇

よって、答えは①,③となります。

箱ひげ図の数は多いものの、判別としては難しいものはありませんでした。が、箱ひげ図の読み取り方をわからないとさっぱりわかりません。

第2問[2](2)

(1) であげた8時点のうち5時点を取り上げてヒストグラムで表す問題。

どのヒストグラムがどの年代かを当てていきましょう!

<解説>

1985年度の箱ひげ図の特徴を見ると、第3次産業において最小値~第1四分位数の幅(下位25%)が45~50%の間に収まっている。

下位25%ということはそこに11~12くらい県が入っているはずである。

そのヒストグラムは①である。

また、1995年度の箱ひげ図の特徴を見ると、第3次産業において最小値~第1四分位数の幅(下位25%)が50~55%の間に収まっている。

下位25%ということはそこに11~12くらい県が入っているはずである。

そのヒストグラムは④である。

正直、問題を見た瞬間ビビってしまいましたが、意外と簡単でした。(勘が冴えていただけかもしれませんが、第3次産業から読み取るのがいいのか?)

第2問[2](3)

相関が強くなったか弱くなったかを見極める問題です。

ここでの、相関が強いというのは

「相関係数の絶対値が大きくなった」

と書いてありました。単純に言えば、y=x上かy=-x上に集まるようになった。という認識でいいですね。正か負かは関係ないということを表しています。

<解説>

(Ⅰ)1975年度と2015年度を比較すると、少しまばらになった。→相関が弱い→×

(Ⅱ)1975年度と2015年度を比較すると、y=-x上に集まるように見える。→相関が強い→〇

(Ⅲ)1975年度と2015年度を比較すると、少しまばらになった。→相関が弱い→×

よって、⑤である。

相関係数とか言われると、怖くなりますね...。(笑)

第2問[2](4)

男性の就業者数割合から女性の就業者数割合のグラフを求める問題です。

問題文には

「男性と女性の就業者数の割合の合計が全体(=100%)になる」

と書いてあったので、見た瞬間にこれって、縦軸50%のラインでちょうど鏡になるのでは?と思い、そんな散布図を選択すれば正解でした。

男性の散布図がなんかイメージとして「右下を指す剣」に見えましたので、鏡ということは「右上を指す剣」か!なんて思ったらそれが正解でした。

よって、選ぶ散布図は②である。

以上です!!私個人の感想ですが、データの分析については易化なのかな?なんて思います。