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沖縄県におけるサバイバルゲームの始め方(服装等)

この『別冊沖縄ディフェンダーガゼット』は
同好会メンバーの、編集長役が"個人"で作成
しているブログです。
このブログは、特定の職業、組織、役職、とは
関係がありません。

記事の趣旨

今やサブカルチャーとして、その地位を確固たるものとしているサバイバルゲーム
YouTubeなどの動画、XなどのSNSにおいても
様々な情報を、手軽に入手出来るようになり、
多くの人がその世界に足を踏み入れています。
当然の事ながら、沖縄でもサバイバルゲームの
定例会があると、始めたばかりの人が参加して
いるのを、よく拝見します。
また、週末になるとAirsoft97はいつも賑わって
います。
そこで、今回は『沖縄県におけるサバイバル
ゲームの始め方』、特に服装焦点を絞り、今後
沖縄県でサバイバルゲームを始めようとする
方々の一助になる内容を記述したいと思います。

注意事項

サバイバルゲームには、様々な遊び方と
ジャンルがあります。それぞれ服装や用具に
差異がありますが、今回焦点として記述した
内容は『様々なサバイバルゲームを行う場所
において、押し並べて、安全に遊ぶ為の始め方』
です。
この記事は、今後沖縄県でサバイバルゲームを
始めたいという方々の一時にするものであり、
特定のジャンルを推奨するものではありません。

まず、沖縄県でサバイバルゲームをするには
その環境を考える必要があります。

沖縄県の環境

◯沖縄県の気候
沖縄県は、日本南部の熱帯・亜熱帯地域である
南日本気候に属しています。
最低気温と最高気温の差が小さく、一般的に
降水量は多いですが、季節により降水量が
変わります。

沖縄県北部 大石林山 HISのHPから引用

他県の方にはイメージとして、沖縄はとにかく
暑い、というイメージを持っていらっしゃる
かと思います。
しかし、実際には沖縄より内地の方が暑い
です。

例えば2024年8月3日の気温は
名古屋の最高気温38.4°
東 京の最高気温34.6°
那 覇の最高気温32.8°

つまり、沖縄は内地より気温が高い訳では
ありません。

沖縄県で、サバイバルゲームを行うにあたり
考慮しなければいけない天候上の特性は、
WBGT指数です。

WBGT指数とは、暑さ指数と言われ、湿球黒球
温度:Wet Bulb Globe Temperatureの略
です。
簡単に言えば、①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3点を取り入れた
指数であり、この数値が高いと熱中症になる
危険性が高まります。

環境省熱中症予防サイトより抜粋した、運動時におけるWBGT指数の目安

2024年の沖縄県名護市のWBGT指数の最高値
を見ると
4月最高値29.1
5月最高値30.3
6月最高値31.7
7月最高値32.6
8月最高値33
9月最高値31.8

計測開始される4月から既に『厳重警戒』で
あり、6月から激しい運動が禁止されるレベル
です。
(Sergent58に1番近い観測地点が名護市だった
為、名護市環境データから引用)

つまり、沖縄県で年間を通してサバイバルゲーム
を行う場合、半年間は熱中症に考慮する必要が
あります。
また気候の寒暖差が少ない為、沖縄では冬季でも
サバイバルゲームをする際には、脱水症状を引き
起こす可能性に留意しなければなりません。

そして、この南日本気候独特の天候と、豊かな
自然は、内地にはいない様々な生物を育みます。

◯沖縄県の注意すべき生き物

サバイバルゲーム中、特に遭遇しやすい有害生物
について紹介します。

ハブ
沖縄県には複数の種類が生息し、毒を持つ種類
が存在します。
沖縄本島にも生息しています。
気温23℃~28℃で活動が活発に、ブッシュや
地形の影になった所など、湿ったところを好み
ます。

ハブ ニライ消防本部HPより引用


コガタスズメバチ
人家周辺で、多く頻出する種類です。
実際の体長は女王蜂で25〜30mm、働き蜂で
22〜28mmほどと比較的大きいです。
攻撃性、毒性共に強いです。

九州大学 農学部HPより引用

トビズムカデ
体長が普通8~15cm、日本産ムカデの中では
最大級
噛んで毒を注入してくる為、噛まれると激痛が
走る。

広島大学 デジタル博物館より引用

アフリカマイマイ
巨大なカタツムリのような見た目の生き物
大きさは世界最大級で5~20cm。
身体には寄生虫「広東住血線虫(かんとん
じゅうけつせんちゅう)」がいて、不用意に
触ると、クモ膜下腔などに寄生され、好酸球性
髄膜脳炎を起こすことがあります。
その場合、約1~2週間の潜伏期の後、激しい
頭痛、発熱、知覚異常等の症状を示します。
死亡例もあります。
直接触る以外も、アフリカマイマイが通った後
の乾いた粘液に触っても寄生される可能性が
あります。

沖縄県石垣市HPより引用


沖縄県でサバイバルゲームを始める上で安全な服装

もう一度繰り返しますが、この記事の趣旨は
『様々なサバイバルゲームを行う場所において、押し並べて、安全に遊ぶ為の始め方』です。
特定の装備やジャンルをお勧めしている訳では
ありません。

沖縄の環境上考慮しなければいけない特性を
踏まえると、沖縄県内の様々なサバイバル
ゲームフィールドで安全に楽しむ為の服装
と装備とは
◯ 身体に熱がこもらず、放熱しやすい服装
◯ 有害生物から身体を守れる事
以上2点が備わっている事と言えるでしょう。

例えば、Sergent58のようなキルハウス的な
場所でなら大丈夫なのでは?と思う方もいる
かもしれません。

Sergent58の様相 同好会撮影


このSergent58は、米軍の演習場が近傍に
ある為、有害生物に会うリスクがあります。
沖縄県内で、開発されている地域である旭橋
バスロータリー付近の路上においても、ハブの
死骸を見た人がいる位なので、沖縄県内において
有害生物に会うリスクは、屋外である時点で
完全に排除は出来ないのです。

沖縄県内でサバイバルゲームを始めるにあたり
押し並べて遊べる、安全な服装以外の通りです。

ゴーグル、フェイスガード、手袋は必ず必要な
装備であり、様々な方が紹介しているので
省きます。

◯帽子・コンバットシャツ及びズボン等

写真はブッシュハット着用

帽子は熱中症対策に必須です、直射日光から
頭を日光と熱から必ず守らなければいけません。
コンバットシャツについては、チェストリグで
あろうとボディアーマーを着用しようと、関係
なく、沖縄県内においてコンバットシャツは
お勧めです。
またズボンについて、ニーパッドが装着された
コンバットパンツである必要はありませんが、
しっかりとした布地のズボンである方がお勧め
です。
コンバットシャツと普通のBDUでは、全然
疲労感が違います。

疲労感が全然違う。

写真をご覧下さい。
左の会員はコンバットシャツ着用
右は小生で普通のBDUを着用
ズボンは2人共、同じメーカーのズボンを着用

2人共、チェストリグに、ほぼ同じ構成の
装備を身につけていますが、小生は熱中症に
なり、自宅に帰った後に水シャワーを浴びつつ
完全にダウンしていました。
サバイバルゲーム後における体力の回復も、
左の会員の方が早かったです。
ちなみに年齢差もほぼ同年代です。
圧倒的にコンバットシャツの方が体力が持続
しやすいです。

◯コンバットブーツ

写真のブーツはLOWA

ブーツに関しては、安心感が違います。
またハイカットのブーツは足首を保護し、有害
生物から足を守ります。
ただ欠点は重い事と、安いブーツは品質の面
から不安が残るので若干コストが掛かります。

基本的にサバイバルゲームは、エアガン一丁
あれば出来るので、何のエアガンを選ぶか等
は割愛します。

沖縄県内でサバイバルゲームをするにあたり
押し並べて安全に遊べる服装を紹介しました。
しかしながら、これで完全に有害生物や熱中症
のリスクを回避出来た訳ではなく、虫除けの
スプレー等の処置や、適度な休憩・給水も
併せて行う事が重要です。

最後に

とりあえず、安全に遊べる服装で色々な場所で
試して、自分が好きなジャンルに向かっていけば
遠回りに見えて近いと思います。

様々なジャンルの人が、それぞれのジャンルに
応じた服装や装備でサバイバルゲームをして
います。

副会長はサイバー系


それは、自分なりの遊び方や許容出来るリスク
を見定め、自己責任でその服装をしています。
今回ご紹介した服装も、もしかしたらジャンル
によっては使わないかもしれません。
しかし、遊び方の幅を持つとする意味において
は、買って使わなくなったとしても、決して
無駄にはなりません。

これから沖縄県内でサバイバルゲームを始める方
が1人でも増える事を願い、まとめとさせて頂き
ます。

参照HP