TRACKS



M7
TRACKS



この曲はThe Glow同様、FUTURES収録曲の中ではかなり前から作られてて今日までかなりライブで演奏してきている。


おそらく俺の中では、ライブで観てくれたお客さんに「今日やってたあの曲って音源ないんですか?」って聞かれて「ごめん、まだないんだ、、」と寂しさと申し訳なさと心もとなさが混じった感情で毎回答えてた回数ランキング堂々の1位である笑

だってこれ前前作のGO AROUNDツアーの時からライブでやってたもん笑
そりゃあだいぶ待たせちゃったな。ごめん!



時間が経ってもTRACKSがどうやってできたのかちゃんと俺は覚えている。


当時まだ俺がギターボーカルだった頃、渋谷La.mamaにアンプを置かせてもらっていてそれを持って帰りに車で向かっていた時のこと。
アンプを受け取ってさあここから家に帰るぞと思って東名高速に差し掛かったときにサビのメロが突然思い浮かんできた。



前の記事でも書いたけど、過去に俺は電車でようやく座れた席に腰を下ろしてホッとした瞬間にメロディーが思いつき、泣く泣く用のない隣の駅で降りてボイスレコーダーに吹き込む作業を何度も経験しているが、車の運転中は今回が初めてだった。

しかも高速に乗ってしまったために信号停車もなく簡単に車を停める場所もない。ピンチ。

運転しながらスマホを取り出すのも危ないので、とにかく何キロか先にあるPAにたどり着くまでひたすらサビのメロディーを口ずさんでいた。

初めは歌詞も何にもないホニャララホニャララバージョンだったが、だんだん歌ってるとメロディーに歌詞がくっついてきた。
その時のフロントガラスの向こうには綺麗な夕方の空が広がっていた。



そう、そこで歌ってた歌詞がサビの出だしでそのまま使われているのだ笑

ありがとう、高速道路笑


家に着いてから熱々のテンションのままそこから一気に書き上げた。


俺はTRACKSには何故かそこに書かれてある言葉達に毎回グッときてしまう。
自分で書いたのに他の誰かが書いたみたいな、すげー表現が素敵だなって思える一曲。
どこを切り取っても美しいと、胸を張って言えるね。

でもこの曲を書いてた時期にいろんな事があったから、素直に書けたんだと思う。


誰かが捨ててった荷物を頼まれてないのに背負っちゃうのは、当時めっちゃ仲が良かったバンドが解散しちゃってものすごく寂しい気持ちになっていて、なんかこの人達の分まで俺はバンドやっていくんだって意気込んでた時期だったからだし。

足跡から宛名のない勇気を貰えたのは、周りを見ればがむしゃらに続けている先輩や仲間達がいることを知って、いろんな刺激を受けていた時期だったからだし。

バンドストーリーの曲ではあるけれども、俺にとっては人との繋がりとか、大きく言ってしまえば人が生きる旅路の歌なんだ。
本当にこの曲が書けて良かったなって思えた。



あの時、音源ないんですか?って聞いてくれた人にも、ツアー行った先で観てくれてまた絶対来てくださいって言ってくれた人にも、未だ見ぬこれから出会うかもしれない人にも、みんなこの先出会えそうな道を俺はあいも変わらず走ってるんだぜ。




バンジー!!

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