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36歳で子宮外妊娠をした話

私は35歳で第一子を出産し、その後に第二子を希望しつつも流産を繰り返しています。

今回は、産後に子宮外妊娠(異所性妊娠)をした話を時系列にまとめたいと思います。

読み進める前に

結論から先にいうと、私は子宮外妊娠(卵管峡部)したものの手術にはならず、経過観察2カ月で血腫の自然排出がありました。

これは一個人の体験です。

同じ子宮外妊娠でも着床部位や手術の有無によって全く状況が異なります。ここから先は「子宮外妊娠したけど手術じゃなかった」という方の参考になるかもしれません。

ちなみに、私は痛みに弱い体質です。

子宮頸がん検査や採血、生理痛でも迷走神経反射が出ることもあるし、第一子の帝王切開術後の硬膜外麻酔の自己調節鎮痛法はひたすらスイッチを押しまくっていました。なんなら帝王切開術後は1カ月近く鎮痛剤を飲んで新生児育児をしてました。

そんな痛みに弱い私が子宮外妊娠〜自然排出で心身の状態がどうなっていったのか、時系列でまとめていきます。


感情は一切なしで簡潔に時系列まとめ

妊娠発覚から異所性妊娠の診断、自然排出まで箇条書きでまとめます!

・4w:体調不良、胸のハリ、乳汁が滴る
・5w:市販の妊娠検査薬で陽性反応(+)、クリニック初診「胎嚢が子宮にない」と言われる、3日後に生理くる(生理じゃない!流産!)
・6w:クリニック再受診、子宮外妊娠診断、紹介状をもらい総合病院を受診「すぐ手術の可能性もある」と言われて血液検査hcg808.0、卵管で胎嚢の成長は止まっており手術免れる、hcg0になるまで経過観察
・1週間後:再診、hcg203.0、卵管に血腫あり
・2週間後:再診、hcg58.8、卵管に血腫あり
・2週間後:生理くる、いつもより卵管の辺りが突っ張るような痛み
・2週間後:再診、hcg7.8、卵管の血腫の大きさは変わらず。「hcg0じゃないけど生理きたのでよいでしょう。血腫はそのうち吸収されるはずです(意訳」で経過観察終了。
・3日後:腹痛と出血あり、徐々に痛みが増して最大の痛みが押し寄せて迷走神経反射が出そうに、トイレに駆け込むと10円玉くらいの血腫が出てきて腹痛は徐々に治る
・次の日:少量の出血あるが夜にはなくなる

病院は受診せず、その後もほぼルナルナの予定日通りに生理がくる。

感情込みでつらつらまとめ


時系列で箇条書きにまとめてみると、あーっという間な気がします。当時は生後半年の第一子の夜間授乳がまだあった時期で寝不足かつ保育園の送り迎えもありバタバタしたのを覚えてます。

産後半年ほど経った頃に、「体調悪いの?」と夫に聞かれ、第一子のお世話で育児ノイローゼになりかけていた私は「はあ?毎日寝不足だし!!!!!」とイライラしつつ、生理が予定日より遅れてるなと気付きました。

生理予定日1週間後に市販の妊娠検査薬を試してみたところ陽性。

第一子の妊娠発覚時は子宮外妊娠疑いですったもんだしたため「まずは子宮内に胎嚢があるかどうかを確認しなければ……」とあまり喜ぶことはできませんでした。


そう、私はすでに「子宮外妊娠かも」を履修済みなのです。


第一子の妊娠発覚の際は産婦人科クリニックを受診し、「おめでとうございますとか言われるのかなあ?」とドキドキしていたところ、「紹介状を書くから今すぐ大きな病院に行って」と初老の医師から言われました。その引き攣った表情から、これはやべえやつだな〜〜とネットで検索しまくり、あ、これあかんやつ〜〜!!と簡単なまとめ記事から無料で見れる論文など片っ端から読み漁り、手術しても抗がん剤治療した事例なども出てきて震えました(間質部妊娠疑い)。

※一般的なクリニックでは血液検査を外部に委託しているので、その場でhcg値がどう変化しているか判断できず、すぐ総合病院へ紹介になるようです。

第一子のときは総合病院で「間質部妊娠の所見じゃないけど、着床部位がかなり際どい場所にあるので、1cmくらいズレて成長すると子宮破裂するかも、腹痛や出血があったらすぐ病院に来て(意訳」と子宮外妊娠じゃなかったけど、大丈夫じゃないやつ〜〜!と震えましたね。


第一子はその後、無事に生まれました。
いや、いろいろあったんですが、それはまた今度!


初めての妊娠がそんな感じのスタートだったので、産後1回目の妊娠反応にも素直に喜べず、そしてその不安は現実になりました。

クリニックの初診では非常勤の医師の方で、「胎嚢が子宮内にないですね。1週間後にまたきてください」とサクッと言われたのでそこまで深刻に受け止めず……。1週間後の再診で、今度はそのクリニックの院長先生に見てもらえることになり、カルテを見て「え?どういうこと?とりあえず内診しようか」とあの台に乗って経膣エコー。患者側にもモニターが見えるのですが、私にはさっぱりわからんのですね。「子宮外妊娠です。紹介状を書くから今すぐ総合病院に行って!手術になるかもしれない」と言われたときは「あ、保育園のお迎えどうしよう。夫、連絡つくかなー?」とそちらの心配をしていました。

手術するかもしれないことに対しては「帝王切開やってるから術後のイメージできるわ。腹腔鏡手術なら術後の回復早いよね?」と安易に考えていました。

帝王切開をしてからはあらゆる痛みに対して「まあ、帝王切開(意識アリの開腹手術とその後のスパルタ離床)よりかマシ」と思えるようになったのはよい経験です。

私は経膣分娩の経験はありませんが、子宮外妊娠の自然排出の際は「陣痛が始まる時ってこんな感じなのかも」と脂汗をかきました。

以上、私の「36歳で子宮外妊娠をした話」でした。


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