【Shadowverse】スケルトンレイダー処理順攻略マニュアル【効果処理】

効果処理おじさんのさにです。
微妙に需要がありそうだったので《スケルトンレイダー》の処理順についての話をします。
この先の環境でも使うことがありそうなので今のうちに覚えておきましょう。これで君もスケルトンレイダー算マスター!

切り裂く!切り裂く!

自分のターン中、自分のフォロワーが進化したとき、自分の手札のこのコストを-1する。
----------
疾走
自分のターン中、相手のフォロワーが破壊されるたび、相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに1ダメージ。上限は1ターンに10回。
ファンファーレ 相手のフォロワー1体を破壊する。

そもそも何故ややこしいのか?

レイダーの処理順がややこしい理由は基本的には「レイダーの『フォロワーが破壊されるたび』効果」(以下「破壊誘発」とします)と相手側の「ラストワード効果」が一連の処理の中に混在しているからです。(他にもレイダー2体のパターンが複雑などの理由もあります)
これらの処理順の原則を知ることで正しい順番を脳内でシミュレートすることができるようになります。

効果処理の原則

ここではレイダーの処理に関わるものだけ。
・効果には「誘発」(○○した時)と「解決」(△△する)の2段階がある
・効果は誘発した順に解決される
・ラストワード・「離れた時」以外の効果は、効果を持っているフォロワーが解決時に場にいなければ(誘発していても)解決されない
・全体打点(ここではレイダーの1点)は厳密には同時ではなく「リーダー→古いフォロワーから一体ずつ」の順番で入っている。このためフォロワーは古い方から順に破壊されている
ラストワードは破壊誘発より先に誘発する
・同時に誘発した効果の解決順は、以下の優先度に従って並べられる(上に書いてあるものほど並べ替えの大項目であり参照優先度が高い)
①手札→リーダー+場のカード→直接召喚
②ターンプレイヤー→非ターンプレイヤー
③(同じプレイヤー内で)リーダー→場に出たのが古いカード→新しいカード
④(同じカード内で)上にある効果→下にある効果→後から付与した効果

原則の例題付き説明

ざっと列挙しましたが、いくつか実例をもとに説明します。

★ラストワード・「離れた時」以外の効果は、効果を持っているフォロワーが解決時に場にいなければ(誘発していても)解決されない
要するにレイダーの破壊誘発効果は解決するまでにレイダーが破壊されてしまうと発動しない、というお話。《よろめく不死者》絡みで頻出です。

例題1

この盤面に対してレイダーのファンファーレで《リッチ》を破壊したとします。リッチ破壊時の1点→スケルトン破壊→スケルトン破壊時の1点と飛ぶのまでは分かると思いますが、この先で表題の処理順が発生します。
「不死者破壊時の1点」「ゾンビ破壊時の1点」「不死者のラスワ」の3つが誘発し解決待ちになりますが、不死者のラスワが最初に解決され(これは後でやります)、破壊誘発効果の主であるレイダーが破壊されるため、残りの2つの効果は解決されずに処理が終了します。4体破壊したのに合計2点しかリーダーに入りません!

★ラストワードは破壊誘発より先に誘発する
これを知らずに間違って認識している人は結構多いと思います。「自分のレイダーと相手のラスワ持ち」であっても、この処理の方が優先度が高いため相手のラスワが先に誘発するのです。

例題2

この盤面に対してレイダーのファンファーレでリッチを破壊したとします。
リッチ破壊時の1点が飛び「ボンフリのラスワ」「ボンフリ破壊時の1点」の2つが誘発するのですが、このとき、「ラスワは破壊誘発より先」の原則があるため、先にボンフリのラスワが発動し、スケルトンまで破壊することができます。

★全体打点は古いフォロワーから順に入る
これは額面通りなのですが、ちょっと直感的でないお話です(だってエフェクト同時じゃん!)。上記の「ラスワが先」の法則を踏まえた上でご覧ください。

例題3

先ほどの例題1とゾンビ・不死者の位置が入れ替わっただけの盤面です。
同様にレイダーのファンファーレでリッチを破壊したとき、リッチ破壊時の1点→スケルトン破壊時の1点と飛び不死者・ゾンビが破壊されますが、この次に解決されるのは「不死者のラスワ」ではなく「ゾンビ破壊時の1点」です。何故か?「ゾンビが不死者より先に破壊されているから」です。ラスワは破壊誘発より先ですが、先に破壊されたフォロワーには追い付けません。これが「全体打点が古いフォロワーから順に入る」ということです。この例の場合、この後不死者のラスワが発動し先ほどより1点多い3点がリーダーに入ります。

★効果は誘発した順に解決される
順番が前後していますが、この原則によってこんな例も起こりうることを認識しておきましょう。

例題4

1体目のレイダーはケルヌンノスのリアニメイト10で出てきたものとします。
2体目のレイダーのファンファーレでリッチを破壊したとき、「リッチ破壊時の1点」が2回誘発し飛ぶのですが、地獄の解放者のラスワは1回目の打点が飛んだ後に誘発するため、右のレイダーの打点が飛ぶ前には割り込みません。ラスワで出てきたリッチは体力2で場に残ります。
「ラスワは割り込む」とだけ覚えている人はこのような違うパターンが存在するので注意しましょう。

★同時に誘発した効果は優先度に従って並べられる
軽く一例だけ紹介しておきます。

例題5

このような盤面でプロテクトAFにレイダーのファンファーレを使ったとき、体力が階段状に並んでいるので全てのフォロワーを倒せるのですが、ミリアムから何点受けるのか?という問題。
ミリアムの打点効果はレイダーと同じ破壊誘発効果なので同時に誘発するのですが、ここで並べ替えの優先度に従います。
レイダーの方がターンプレイヤーであるためミリアムより早くなり、
「レイダーのプロテクト破壊1点→ミリアムのプロテクト破壊2点→レイダーのアナライズ破壊1点→ミリアムのアナライズ破壊2点→ブリッツのラスワ2点→レイダーのブリッツ破壊1点→ミリアムのブリッツ破壊1点→レイダーのミスティック破壊1点(ミリアムのミスティック破壊打点は本体が破壊されているので不発)→レイダーのミリアム破壊1点」という順になります。左3体の6点+ブリッツのラスワで合計8点受けます。10点ではありません。
これは「②ターンプレイヤー→非ターンプレイヤー」の部分だけですが、他のケースでも同じように並び替えて処理していきます。

演習問題

ここまでの原則が身につけばスケルトンレイダーの処理順はマスターしたも同然でしょう。ということでいくつか問題を解いてみてください。次の章に解答と解説があります。

演習1

演習1

《オミナスタイラント》のラストワードからはよろめく不死者が確定で出てくるものとします。
レイダーのファンファーレでオミナスを破壊した時、リッチまで全処理することはできるでしょうか?

演習2

演習2

オミナスタイラントからは確定でボーンフリークが出てくるものとします。
左のレイダーはケルヌンノスで出すとするとき、疾走8点込みで相手のライフを何点削れるでしょう?ファンファーレの打ち先と共にお答えください。

演習問題・解答

演習1

A.できない。
処理順は以下の通り。
・レイダーでオミナスを破壊。①オミナス②レイダー誘発。ラスワが先。
・①オミナス解決。不死者が出る
・②レイダー解決。スケルトンが破壊され③レイダー誘発
・③レイダー解決。古い方からゾンビ・不死者の順に破壊され④レイダー⑤不死者⑥レイダー誘発。同じ不死者で誘発した分はラスワが先。
・④レイダー解決。⑤不死者解決。レイダーが破壊される
・⑥レイダーを解決しようとするが場にいないので不発
・場と顔に入る合計打点は3。リッチは破壊できない。

演習2

あんまりいい問題が思いつきませんでした……多少理解をガバっていても答えられます。

A.レイダーのファンファーレをオミナスに撃って20点。
処理順は以下の通り。
・レイダーでオミナスを破壊。①オミナス②レイダーA③レイダーB誘発。
・①オミナス解決。ボンフリが出る
・②レイダーA解決。④解放者⑤レイダーA⑥レイダーB⑦ボンフリ⑧レイダーA⑨レイダーB誘発。
・③レイダーB解決(※ここでは場にはバハムートしかいない)
・④解放者解決。リッチが場に出る。⑤レイダーA⑥レイダーB解決
・⑦ボンフリ解決。スケルトンが場に出る。
・⑧レイダーA解決。スケルトンが破壊され⑩レイダーA⑪レイダーB誘発。
・⑨レイダーB解決。リッチが破壊され⑫レイダーA⑬レイダーB誘発。
⑩⑪⑫⑬レイダー解決。バハムートが破壊され2回誘発・解決。
・合計12回のレイダー打点が飛んでいるので12+4+4=20点。すごい!

この記事では余談ですが、レイダーを2体手から出すときの打点計算は「大体全部倒せるやろ」からスタートして「相手の場のフォロワー×2-1」みたいな計算でいいことが多いです。「このレイダーが場にいる間に破壊される相手フォロワーの数」という視点で「5+4(+疾走2体)の打点が飛ぶ!」のような認識が楽。(一体目のファンファーレで連鎖的に倒さないよう注意)


いかがだったでしょうか。もう少し分かりやすくできないかと思いましたがなかなか難しい。
君も効果処理おじさんにならないか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?