【ジェムGP】前回のおさらいと前回からの変化 Gems of Fortune Cup Vol.2

リミテッド大好きさにです。

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待ち詫びていたGems of Fortuneのグランプリ(以下ジェムGP)が半年ぶりに開催されることになりました。ひゃっほう。
このジェムGP、何せ出てくるカードの範囲が全クラスカードな訳でだいぶ運ゲー要素も強い訳ですが、定石を知らなければ不利な運ゲーをさせられる、ということで、前回のジェムGPで蓄積された知見を今一度復習してみましょう。

クラスTier

ジェムGPでは使用クラスを自由に選ぶことができます。これが意味するところは推測ではあるのですが、「クラス間格差が大きい」という点がかなりあると思っています。0コストで手札を1枚消費してスペルをプレイするという特性によって大きく恩恵を受けるのは、
・プレイ数でカードが強化される上にフェアリーでリソースが稼げるエルフ
・スペルブーストで滅茶苦茶でき、スペルのプレイに反応するフィニッシャーを擁するウィッチ
・0コススペルのプレイによって墓場がいつもの倍くらい使えるネクロ
の3クラス。
自分は前回のジェムGPではエルフ>ウィッチ>ネクロ>その他と考えていました(本来は自分の使う1クラスだけ決めればよかったりします)。
他に、リミテッド番長であり操り人形でリソースが稼げる(フェアリーより盤面を失いがちですが)ネメシスが強い、という意見も散見しました。

プレイ方針

このゲーム、まず基本としてジェムライト・クリスタルブライトは引いた先からすべて開くゲームです。エルフ・ウィッチ・ネクロ以外のクラスではこれに従えばほぼ問題ないと思います。
例外となる、引いたジェム・クリスタルをその場で開かない理由は以下の通り。そしてこれがゲーム中にとれる「プレイング」の多くを占めることになります。
・手札に消滅させたいカードが無いとき
・手札にニュートラルカードを貯めたいとき(WLDのNシナジーカードを引いたとき。手札を参照するエルフ・ウィッチ限定)
エルフでプレイ回数を稼ぎたいとき
ウィッチでスペルのプレイに反応するカードを引いたとき(※ドラゴンメイジ等。スペルブーストカードは普通に進めてしまってOK)
ネクロでネクロマンスを使いたくない(が、プレイはしたい)カードを引いたとき

全クラス共通なので、1番目「手札に消滅させたいカードが無いとき」について補足。
ジェムとクリスタル両方選択できるときは待ってもジェムとクリスタルしか引かず、基本進展がないので進めましょう。クリスタルと強いカードしかないなどの場合は待ってもいいです。
トークン生成カードが見えており、今はジェム・クリスタルを消滅させるしかないときなどは待ってもいいですが、結局トークンを生成したときに引いたジェム・クリスタルでそれを消滅させるということで、「あとで一回でもジェム・クリスタルを消滅させる」なら結局収支は変わらず、先に開けない分だけカード選択の機会を失っているということに注意が必要です。
このゲームは「ジェムを開かないことによる機会損失」が存在することを常に意識してプレイすることがポイントの一つです。

ネクロの項目については2T目に《マダムリッチ》を引き、ネクロマンスを6使ってまで必殺はつけたくないが3/2/3はプレイしたい、といったシチュエーションで軽く意識する程度で大丈夫です。

ウィッチの項目については、「《魔道具専門店》《ドラゴンメイジ》《ウィッチクラフト・マギサ》《フレイムウィッチ》《ルーニィ》《プリンセスウィッチ・メルヴィ》を引いたらプレイするまでできるだけジェム・クリスタルを温存する」と覚えましょう(《バーゼント》は実は盤面が埋まる罠だった記憶があります)。それ以外はスペルブースト持ちカードを引いても待っていたら新たに加わる訳ではなく、基本的に全開きで大丈夫です(《精神の締め出し》《神秘の獲得》を撃ちたい場合はうまく調整しましょう)。

そしてエルフの項目。このゲームの最も深いところで、統計的解析なども難しく未だに万人が納得するプレイ方針は見つかっていない部分です。

エルフの巻物探し

前回、自分もある程度方針だててやってはいたのですが、それよりよさそうなプレイ方針をツイートしている方が二人いたので引用します。

シャドバ星人でおなじみ(?)、レート魔神のからくりさんと、
リミテッド大好きで毎シーズン独自ルートで構築された2Pick理論を展開してくれる甘党Sさんによる理論です。
両者の共通点は「1ターン目はパスすること」。《ベビーフェルパー》や《ウォーターフェアリー》等の上振れ要素はありますがそれよりプレイ数を稼げる動きを温存できることのメリットが大きいということでしょう。
2~3ターン目は両者逆向きの方針。甘党Sさんは4回コンボ・複数回の2回コンボ等のその場起動を優先してジェム・クリスタルを温存できるだけしていますが、からくりさんは機会損失を嫌って最低限残して開ききる方針です。
方針の定まらない方は両方試してみてしっくりくる方を選択するのがおすすめです。

マリガンについては謎が多いです。初手の比率について何がベストかだけ自分の中で決めておき、それを目指すというのが最低限の準備でしょうか。

そして前回からの更新分でプレイ方針もアップデートされると思います。カードプールの変化についても触れていきます。

追加カードの考察

前回のジェムGPはRoG/リバースオブグローリーまでのカードプールでした。前回を経験している方は追加カードによって差分を考察するのもいいかと思います。VEC/森羅咆哮、UCL/アルティメットコロシアムの2パック分のカードが増えています。
上位3クラスと、単体完結のフィニッシャーが多く強いと噂に聞くネメシスついて追加カードを考察します。

エルフ

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肝であるコンボ(プレイ回数参照)カードの追加は《クロスコンビネーション》《スケアリートレント》と《アイリーネ》《コッコロ》の4枚。1パックあたりの枚数を考えるとそんなに比率は変わっていなさそうですが、《アイリーネ》以外は盤面以外で強いカードなのでやや上振れ速攻成立率は下がっているかもしれません。ただ《アイリーネ》のミッドレンジでのとんでもない強さはもちろんのこと、ドローが非常に強力なジェムGPでは《コッコロ》も相当なパワーカードなのは間違いないでしょう。
ジェムGPではトークン生成が普段より強力なリソースになるため、標準スタッツ近くのカードに雑に《密林の守人》がついてくるUCLのカード群は当たりと言ってよさそうです。フェアリー生成も当たり寄りなのですが、フェアリー参照の《アマツ》《神鉄圧錬法》《幻想の妖精竜》《ブリッツエルフ》あたりは逆に足を引っ張りそう。
他にオールスター2Pickでも暴れたパワカとして《プライマルギガント》が参戦したことは朗報。《ハンマーモンキー》《スピア―エルフ》は便利な詰めカードになりそうです。各クラス《ナテラの大樹》は関連カードの比率が低すぎて基本的に生やさない方がよさそうですが、《ナチュラル・マナ》はドローの強いこのフォーマットでは10T以降の性能としては全クラスで一番強そうです。

ウィッチ

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あまり考えずにプレイしたいときや、雑に脳汁を出したいときはこのクラス。前回の《ドラゴンメイジ》や《ギガントキマイラ》の上振れを超えた、このフォーマットの為に生まれてきたようなカード《魔道具専門店》の追加が最大のポイントです。
《クオン》周りのスペルブーストカード群、および継続的に追加されているデッキ20枚以下シリーズ《大紅蓮》《アースエレメンタラー》も非常に強力です。《式神の使役》はそこそこ。
《ナテラの大樹》関連カードは土の印などのアミュレットにも使えることを生かすと腐らずに済みそうです。《マナリアの叡智》はフォロワーを戻すと《魔道具専門店》の邪魔をするので注意。
他、単独で強力そうなのは《メディア》《キャル》《マジカルラット》等。

ネクロ

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ネクロマンスによる序盤の上振れはあまり強化されていません。3Tの《座敷童》と4Tの《ソウルスナッチャー》くらいで、《レジェスケ》《酒呑童子》のネクロマンス8は中盤向け。全体的に強いカード自体は多いのですがジェムGPの方向性と合ったカード追加ではなさそう。
ただそのようなアグロプランのお供として《ミヤコ》《ヘリオ》5アクセラ《ギンセツ》、《シープスピリット》《スカルクレイン》《霊道》《座敷童》などが追加されているのは追い風かもしれません。
《火車》はもちろんのこと、《百鬼夜行》もネクロフォロワーサーチカードであるため何も持ってきません。注意。
単独で強力なカードとしては《ギンセツ》《アーカス》《ミヤコ》《シノブ》《雪女》あたり。

ネメシス

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トークン(人形)生成カードは少な目ですが、《カイザーインサイト》《ラグナアウェイク》《ゴリラ》等が単純に強力。《コンセントレイト》をはじめとしたPP余らせシリーズは複数組み合わせないと真価を発揮できないものの、単独で強力なカード群なので強化と言っていいでしょう。
《パペットボックス》は両者にテディベアを出現させるカードですが、タイミングにラグがあり基本的に自分の方が多く人形を使えます。《ミュニエ》とともに相手の《魔道具専門店》開店後に即処理できるカードでもあり大事そう。
《ペネトレイトランサー》は序盤の《ソーラ》や《タムリン》あたりを食い止められます。《ロイヤルクリスタリア・ティア》は止まりません。きっと机上の空論なんだろうなとちょっと思っています。
他、強力そうなのは《カルラ》《ヴァーテクスコロニー》(結晶で使います)《エネス》あたり。


まとめ

色々考察しましたが、ゲラゲラ笑いながら自分と相手の上振れを見守るのが一番楽しいゲームだったりします。楽しんでかつ勝てるのが一番。
・難しいゲームを楽しみたいならエルフを選んで色々模索しよう
・カジュアルに楽しみたいならウィッチを選んで格上を破壊しよう
・好きなクラスがあるならそれを選んで懐かしいカードと戯れよう(強クラスに負けるのは仕方ない)
この辺りを心がけていればいい体験ができるかと思います。楽しんでいきましょう!

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