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【5/19 #日めくりクラシック音楽 】今日はフランスの作曲家、カミーユ・サン=サーンス~交響曲第3番 ハ短調『オルガンつき』初演日(1886年)

こんにちは、名古屋クラシック音楽堂(@nagoyaclassicca)です。今日の #日めくりクラシック音楽 でご紹介するのは、1886年5月19日が初演日であるフランスの作曲家カミーユ・サン=サーンスの、交響曲第3番 ハ短調『オルガンつき』をご紹介します。

カミーユ・サン=サーンスとは?

シャルル・カミーユ・サン=サーンス(1835年10月9日 - 1921年12月16日)は、フランスの作曲家、ピアニスト、オルガニスト、指揮者。

サン=サーンスは初めて作曲をしたのが3歳。10歳にはコンサート・デビューを果たすなど、類い稀なる才能を持って生まれた。

パリ音楽院で学んだ後、1853年にパリのサン=メリ教会、1858年からはフランス第二帝政下の公的な教会であったマドレーヌ寺院でオルガニストを務めた。フランツ・リストから「世界一のオルガニスト」と絶賛された。

20年を経てオルガニストの職を退いた後は、フリーランスのピアニスト、指揮者として成功を収め、ヨーロッパと南北アメリカで人気を博した。

サン=サーンスが教職に就いたのはパリのニデルメイエール音楽学校で教えた1度きりで、教壇に立った期間は1861~1866年の5年に満たなかった。しかしこれはフランス音楽の発展に大きな役割を果たした。

彼の門下からはガブリエル・フォーレが巣立っており、モーリス・ラヴェルらがそのフォーレに教えを乞うている。この両名はいずれも彼らが天才と崇めたサン=サーンスの影響を色濃く受けている。

1871年の普仏戦争さなか、パリでは反独感情が大きく増進しており、フランス寄りの音楽協会という構想にとっては大きな追い風が吹いていた。

1871年2月には「ガリアの芸術」(Ars Gallica)をモットーに掲げる国民音楽協会が創設され、音楽院の声楽科の教授だったロマン・ビュシーヌが会長、サン=サーンスが副会長、アンリ・デュパルク、フォーレ、セザール・フランク、ジュール・マスネらが創設メンバーに名を連ねた。

音楽史を専門とする学者でもあった彼は、過去のフランスの作曲家が作り出した構造に傾倒し続け、保守的傾向を強めた。このことから晩年には、長年応援してきたワーグナーや、印象主義音楽のドビュッシーや十二音技法のシェーンベルクなど作曲家たちとの間に軋轢を生むことになる。

1921年12月16日、前触れのない心臓発作に襲われたサン=サーンスはアルジェにて息を引き取った。亡骸はパリへ運び戻され、マドレーヌ寺院で国葬が執り行われた。

広く知られた作品として『序奏とロンド・カプリチオーソ』(1863年)、ピアノ協奏曲第2番(1868年)、チェロ協奏曲第1番(1872年)、『死の舞踏』(1874年)、オペラ『サムソンとデリラ』(1877年)、ヴァイオリン協奏曲第3番(1880年)、交響曲第3番『オルガン付き』(1886年)、『動物の謝肉祭』(1886年)などが挙げられる。

カミーユ・サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調『オルガンつき』

カミーユ・サン=サーンスが1886年に作曲した交響曲。サン=サーンスの交響曲の中でも最も有名な作品であり、『オルガン付き』の愛称で知られる。

ロンドン・フィルハーモニック協会の委嘱で作曲され、1886年5月19日の初演も作曲者自身の指揮によりロンドンのセント・ジェームズ・ホールで行われている。

この作品の作曲について、サン=サーンスは「この曲には私が注ぎ込める全てを注ぎ込んだ」と述べ、彼自身の名人芸的なピアノの楽句や、華麗な管弦楽書法、教会のパイプオルガンの響きが盛り込まれている。初演や、翌1887年1月9日のパリ音楽院演奏協会によるパリ初演はどちらも成功を収め、サン=サーンスは「フランスのベートーヴェン」と称えられた。

サン=サーンスはフランツ・リストと友人であり、初演直後に亡くなったリストにこの交響曲を献呈しているが、素材が楽曲全体を通じて進化してゆくというリストの主題変容の理論がこの交響曲には適用されている。

それでは今日はこの辺で🎶

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