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【名大URA通信】vol.38「ロケットスタートできるように」


[1] 【URAコラム】ロケットスタートできるように

大西貴文(おおにし・たかふみ):奈良県大和郡山市出身。名古屋大学経済学部卒、中部経済産業局入局。これまで、商店街・中小企業支援やISO・JISなどの標準化業務等に従事。2022年5月~本学出向中。バドミントンが趣味で名大職員のサークルにも顔を出す。休みの日は無限に寝られる。
(写真:東山キャンパスに建設中の産学融合拠点(通称TOIC)建設現場にて)

ー中部経済産業局から出向して、1年3か月経ちましたね。行政機関でのお仕事と比べて、大学での仕事の印象はいかがですか?

ー(大西)とても新鮮です! 出向元の業務でも大学の先生の力をお借りすることはありましたけど、大学では先生とざっくばらんにお話しできるし、時には先生の悩みを聞く機会もあったりして。大学では、先生方それぞれで活発に活動されており、毎日良い刺激をいただいています。仕事の動き方がずいぶん違うな、という印象を受けます。

ー名大ではどういう業務を?

ー(大西)主に、経産省の「地域の中核大学の産学融合拠点の整備」事業で採択された「Tokai Open Innovation Complex(通称TOIC)」の建設に向けた業務を担当しています。大学と企業・自治体などが連携して新しいビジネスやスタートアップを創出する拠点を、名大と岐阜大にそれぞれ設置します。

ー名大では、いつ、どこにその拠点ができるんですか?

ー(大西)2024年の春に供用利用開始を予定しています。場所は、東山キャンパスの東側、野依記念物質科学研究館の向かいに建設中です。

大の暑がりで、学食のカレーで滝のように汗をかく。
うちわをあおぐ力でも汗をかくので、卓上扇風機が仕事の相棒。

ー大学内に産学融合拠点をつくるメリットって何なんでしょうか?

ー(大西)企業の方々にとっては、そこにいけば大学の先生や学生さんたちに気軽に出会うことができ、新たな連携の可能性を探すことができるという点が、一番のメリットだと思います。そのためにも、まずは学内の先生方に施設を使ってもらうことが重要ですよね。産学連携や起業を志向する先生や学生さんが気軽に集い、企業など学外の皆さんにも利用してもらいやすい施設にするために、建物のハード面の整備と同時に、提供サービスや環境づくりなど、価値を高めるためのソフト面の検討も進めています。

ー新しい建物の建設だけでなく、その中で展開する研究活動やサービスのデザインもしているんですね。すごく大変だと思います。

ー(大西)そうですね。URAが中心になってプロジェクトを進めてきましたが、名大と岐阜大が連携して新しい建物を整備するという初めてのことばかりで、本当に大変でした。でも、学内の様々な方々に本プロジェクトに関わっていただき、一丸となって進めていますので、楽しく取り組ませていただいています。

ー最後に、今後の抱負を教えてください。

ー(大西)TOICオープン時にロケットスタートできるように、これからは施設を利用していただける方々と連携体制を作るステップに進みます。産学連携に取り組みたい方々をしっかりサポートできる環境を整えたいと考えています。TOICのオープンに向けて、熱い想いの先生方の期待に応えられるよう、施設に命を吹き込む仕事をしていきたいです。

[2] 名大発アカデミックフラッシュ 第25報

若手研究者による若手研究者のための「アカデミックフラッシュ」第25弾!
・日時:2023年8月28日(月)12:00~13:00 *オンライン
・発表:名古屋大学高等研究院/ITbM  宇佐見享嗣 YLC特任助教
    名古屋大学高等研究院/理学研究科 宮地真路 YLC特任助教
    岐阜大学糖鎖生命コア研究所 河村奈緒子 助教
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員も参加いただけます。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/17508.html

[3] PI育成セミナー「-研究者のためのSciVal活用法- 自身の研究成果を分析する」

SciVal(サイバル)は、学術論文情報をもとにした研究分析ツールです。本セミナーでは、SciValの基本的な使い方や、各指標の意味や意義、自身の論文数やインパクト、自身の類似研究の調査、自身の論文がどのような研究機関や分野から注目されているか等について調べる方法を紹介します。
日時:2023年9月27日(水)14:00~15:30 *オンライン
・講師:山内 幸一氏(エルゼビア・ジャパン(株)リサーチ・インテリジェンス部門 カスタマーコンサルタント)
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員であれば参加可能です。T-GExのアソシエートも参加可能です。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/17807.html

[4] ジェンダー・リサーチ・ライブラリ連携企画「これがハカセ夫婦の生きる道」

充実したライフキャリアを築く裏で、実は失敗やジレンマにどろ臭く立ち向かうハカセの二人。イベントでは、これまでの道のりや描く未来について、ざっくばらんに伺います。「博士取ったら人生後悔…」そんな俗説にモヤっとする方、二人と話しにきませんか? 
日時:2023年8月8日(火)16:00~17:30
・会場:Café Blanc(名古屋大学ジェンダー・リサーチ・ライブラリー内)
・ゲスト:宮武広直(名古屋大学KMI准教授)
     南崎梓(名古屋大学国際広報室副室長)
・対象:大学・大学院進学を考える方、大学教職員
・詳細・申込:http://www.grl.kyodo-sankaku.provost.nagoya-u.ac.jp/archives/2221

[5] Tongaliイノベーターズチャンネル「起業家弁護士と語ろう!」

起業をして事業計画を立て、資金調達をしても、想定通りに進まないことの方が多いものです。特に事業計画は優秀なメンバーの成長と増加が肝心ですが、「人」の問題は最もリーガル・リスクが大きいです。自らも起業家としてVCからの資金調達をした経験のある弁護士が、つまずきがちな「しくじり例」をもとに、事業計画達成に必要な法務、特にチームづくりと労務に焦点をあてて、みなさんと事例をもとに語り合います。
日時:2023年8月24日(木)18:30~19:30 *オンライン
・講師:多田猛氏(愛知県雇用労働相談センター アドバイザー・相談員/弁護士法人Proceed 代表弁護士)
・対象:どなたでも
・詳細・申込:https://tongali.net/events/tic2023-1st/

[6] ★夏休みあいちサイエンスフェスティバル2023開催中★

毎年恒例の、名大主催「夏休みあいちサイエンスフェスティバル」。夏休み期間中、愛知県全域(と周辺地域)で、子どもや親子で楽しめるサイエンスとものづくりのイベントをたくさん開催しています。ぜひお出かけ下さい。
会期:2023年7月21日(金)~8月31日(木)
・詳細:https://aichi-science.jp/index.html

[7] あいちサイエンスフェスティバル2023 サイエンストーク「高度なオリジナル微生物技術でバイオビジネスを拓く」

あらゆる油脂を高速分解する微生物を技術シーズとする名大発ベンチャーが、廃棄物削減や再資源化事業で注目されています。その技術要素、開発・起業・発展秘話と将来展望を紹介します。
・日時:2023年9月28日(木)18:00~19:00 *オンライン
・ゲスト:堀克敏(工学研究科教授/株式会社フレンドマイクローブ取締役会長兼任)、蟹江純一(株式会社フレンドマイクローブ取締役社長)
・対象:どなたでも参加可。大学のシーズ技術による起業やビジネス展開に関心のある方の参加を歓迎します。
・詳細・申込:https://aichi-science.jp/event/detail.html?id=3134

[8] 名大研究フロントラインPodcast

・工学研究科 竹岡敬和 准教授

最後までお目通しいただきまして、ありがとうございました!
■発 行:名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部
■問合せ:企画・プロジェクト推進部門 情報発信ユニット  
■メール:outreach@aip.nagoya-u.ac.jp  電話:(747)6790

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