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【名大URA通信】vol.44「今年は企画業務をさらに強化したい!」


[1] 【URAコラム】「今年は企画業務をさらに強化したい!」

田中亜希子(たなか・あきこ):鹿児島県鹿児島市出身。鹿児島大学理工学研究科出身。修士課程修了後、鹿児島TLO、NEDOコンダクター等を経て、2013年に第1期名大URAとして着任。休日はジム、ヨガ、ゴルフ、ドライブなどアクティブに過ごす。愛車の色は、火山灰が降る地元では乗れない「白」。仕事では頼られる存在だが、意外にも3姉妹の末っ子。

ー鹿児島出身で、大学も、最初の就職も、地元ですね。

ー(田中)そうなんです。修士課程を修了して、地元の一般企業に勤めたのですが、あるとき大学の恩師から「田中さんにぴったりの仕事がある」と紹介されたのが、NEDOの仕事でした。それが、産学連携関係の仕事を始めたきっかけです。

ー名大にはどういう経緯で?

ー(田中)鹿児島TLOに勤めた後、「NEDOコンダクター」(NEDO[新エネルギー・産業技術総合開発機構]が養成した産学連携人材)に採用されて、国内の大学を出張して回りました。地元を離れて外の世界に出てみると、いろいろな発見があって面白かったですね。その一環で名大に来たときに、当時の産学連携担当教授から「名大にURA制度ができるから、来ない?」って声をかけられました。

ーナンパですか!? 

ー(田中)それまで名古屋には縁がなかったんですが、誘われて不思議と何の迷いも感じませんでした(笑)。応募して採用されて、2013年に第1期のURAとして着任しました。

ー目上の人に引き立てられる素質をもってますね(笑)。名大ではどんな仕事を?

ー(田中)最初は、経産省や文科省、JSTなどの国プロのプレアワード担当で、NIC館建設のプロジェクト申請にも関わりました。名大で1年ほど勤務した後に経産省に2年間出向して、戻ってきてからはGaNのプロジェクトや、AIなど経産省・NEDO系のプロジェクトを中心に、企画業務やプレアワード支援を担当しています。

以前担当した共同研究企業から今も毎年届くカレンダーを愛用。
向かいの席の多忙な某URAが、日々河童で癒されているらしい。

ー田中さんはよく、「もっと企画業務をやりたい」って言ってますよね。田中さんが考える、URAの「企画」業務とは?

ー(田中)省庁では8月末までに翌年度の概算要求を財務省に提出します。そのときに、例えば経産省がどんな政策を重視して、どんな国プロを公募しようとしているか、おおよそ把握できます。逆に省庁としても、大学のニーズや研究状況を知りたいという気持ちがあります。なので、日ごろから省庁と情報交換をしながら、有益な情報を大学関係者と共有して、大型の研究プロジェクトを戦略的に提案するのが、URAの「企画」業務だと思います。

ーその際には大学側に研究チームの受け皿が必要ですから、先生方とのコミュニケーションも重要ですね。

ー(田中)そうですね、事務方の皆さんの力も必要で、いろんな方の協力を得ながら研究体制づくりを支援して、申請書をブラッシュアップして、採択を実現するのが、URAの仕事ですね。
 最近はプロジェクト運営のサポート業務などに集中していたので、企画にはあまり手が回らない状況でした。今年は少し業務環境が変わるので、今年は企画業務をさらに強化したい!と思っています。 

ー最後に、今後の抱負などを教えてください。

ー(田中)私の仕事は、先生方や事務の皆さんなど、いろんな方の協力のおかげで成り立っていて、日々皆さんのやさしさに触れて嬉しく感じています。これからも人に感謝して、日々学びながら、国の政策への意見書作成支援、予算動向の調査、競争的資金獲得支援など、これまでの自分の経験を活かして大学のためになる仕事を続けたいと思っています。

ー田中さんの活躍、期待しています!

[2] 学術研究・産学官連携セミナー「大学知財業務とは?」

機構の教職員を対象に、学術研究や産学官連携情報を提供する本セミナー。2月は、今さら聞けない!? 大学の知財担当者は日々どんな業務をしているのかについて、特許制度の基本や最近の注力点を含めて解説します。
・日時:2024年2月21日(水)8:45~9:15 *オンライン
・話題提供:浅井 明(知財戦略デザイナー)
・対象:東海国立大学機構所属の教職員(機構内限定)
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/headquarters/seminar

[3] メディカルスタートアップ基礎セミナー「ビジネス」の作り方

スタートアップという手段を使って新しい医療イノベーションを起こすための基礎を学ぶセミナー。今回はスタートアップの事業化の第一歩、「ビジネス」の作り方をワークショップ形式で体験いただきます。
・日時:2024年2月13日(火)17:00~18:30
 *オンライン
・講師:小西 由樹子
    (ディープテック・シリアルイノベーションセンター 特任教授)
・詳細・申込:https://www.miu.aip.nagoya-u.ac.jp/info/1910/

[4] 第101回名大カフェ「根っこの科学」

分子生物学の発展により、植物には、環境に応じて土壌からの栄養素獲得と
体内での分配を最適化する巧妙なメカニズムが存在することが分かってきました。栄養素を運ぶタンパク質「トランスポーター」に焦点を当て、植物が進化させた栄養素獲得のメカニズムについてお話しします。
・日時:2024年3月1日(金)19:00~20:15 *オンライン
・ゲスト:吉成 晃(高等研究院/ITbM YLC特任助教)
・対象:どなたでも(学生も歓迎)
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/research-information/mcafe

[5] 東海地区最大規模スタートアップの祭典「TOCKIN' NAGOYA 2024」

愛知県、名古屋市、中部経済連合会、大学(Tongali)がタッグを組み、スタートアップを熱く応援する祭典。ビジネスプランピッチやトークセッションなど、スタートアップに関する様々なイベントを連続的に開催する2日間。私たちとスタートアップの熱量を共有してみませんか?
・日時:2024年2月29日(木)10:00~21:00、3月1日(金)10:00~20:00
・会場:ナディアパーク デザインセンタービル3・4階
・詳細:各イベントの詳細はHPをご覧ください。*原則事前申込制
https://tockin-nagoya2024.tongali.net/

[6] 第7回東海スタートアップカンファレンス「ディープテック・ベンチャーを考える」

東海地域には、ディープテック・ベンチャーの礎となる数多くの研究シーズと、ものづくり産業という豊かな土壌があり、大きな成長の可能性を秘めています。ディープテック・ベンチャーの特徴と、それを取り巻く環境について現状を理解し、地域の産学官金の組織や個人と共に、成長の果実を享受していくカギとなるエコシステムづくりについて、語りつくします。
・日時:2024年2月7日(水)14:00~18:15 *オンライン配信あり
・会場:ミッドランドホール( ミッドランドスクエア オフィスタワー5階)
・講師:千葉信明(株式会社ユーザベース 上級執行役員)
    河野簾(名古屋大学学術研究・産学官連携推進本部 
                  スタートアップ推進室 室長/教授)
・詳細・申込:https://tongali.net/events/startup-conf2024/

[7] 名大発アカデミックフラッシュ 第31報

若手研究者による若手研究者のための「アカデミックフラッシュ」第31弾!
・日時:2024年2月28日(水)12:00~13:00 *オンライン
・発表:名古屋大学宇宙地球環境研究所 菊地亮太 特任准教授
   名古屋大学高等研究院/大学院理学系研究科 杉山友希 YLC特任助教
   名古屋大学大学院人文学研究科附属人文知共創センター 鄭弯弯 助教
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員も参加いただけます。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/19863.html

[8] PI育成セミナー「キャリアアップのための特許の基本と研究成果を特許にする理由」

大学は事業を行わないので特許を取る必要はないのではないのか。そういう声も聞かれる中、大学の研究成果を特許にしなければならなくなった理由を特許の基本とイノベーション創出の面からお話します。理工系研究者だけでなく、競争戦略やイノベーション論、ビッグデータ等を取り扱う人文社会科学系研究者も是非ご参加ください。
日時:2024年2月6日(火)10:00~11:002月20日(火)14:00~15:00
   *いずれもオンライン、2回とも内容は同じです。
・講師:学術研究・産学官連携推進本部 知財・技術移転部門駐在
     知財戦略デザイナー 浅井 明
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員であれば参加可能です。T-GExのアソシエートも参加可能です。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/19860.html

[9] 名大研究フロントライン|新作動画、Podcast&note

動画:Vol.23 薬でも移植でもない!拡張型心筋症サポートネット治療法
・出演:医学部附属病院 秋田利明 特任教授

プレスリリース連動 最新研究がもっとよくわかる!シリーズ
理学研究科 岩見真吾教授、西山尚来さん

最後までお目通しいただきまして、ありがとうございました!
■発 行:名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部
■問合せ:企画・プロジェクト推進部門 情報発信ユニット  
■メール:outreach@aip.nagoya-u.ac.jp  電話:(747)6527

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