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自動運転は思っているほど遠くない!? 【8】

今回は、自動運転車の動作やリスク評価に関する研究を紹介します。

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自動運転といえば、先日、高速道路での渋滞中にドライバーに代わって運転操作する自動運転車が発売され、話題を呼びました。2025年にはさらに高度な無人自動運転を実現できるよう、国をあげて取り組まれています。

ただ、自動運転車が道路を走るようになるまでの道のりはとても長いです。運転技術の開発はもちろん、車両に誤作動はないか、起こりうるリスクに対処できるかといった安全面のチェックを厳しく行う必要があり、そのデビューを難しくしています。

そこで、自動運転研究をリードする名古屋大学、高い測量技術を持つアイサンテクノロジー株式会社、保険大手の損保ジャパンの共同研究グループは、コンピュータ―シミュレーションを使い、自動運転車両の動作やリスクの評価を、より短時間で正確に行えるようにしました。

まず、自動運転車両が自分の位置をどのくらい正しく認識しているか、精度を評価するシミュレーションです。事前に集めた道路のデータを基に、コンピューター上で自動運転車両を走らせ、位置の精度を評価します。

そして、死角や歩行者、駐車車両といった運転上のリスクがどこにどのくらい現れるかも評価します。過去の事故やうっかり運転のデータから、走行エリア内の危険な場所を可視化します。

このシミュレーション技術、自動運転の今後への期待を高めています。実は、すでに自動運転向けのリスクアセスメントサービスとなり、自動運転の実証実験を行う事業者や自治体が利用できる形になっています。私たちが思っているよりずっと早く自動運転が生活の一部になるかもしれません。

研究を行った二宮芳樹にのみやよしき特任教授からのコメントです。

「自動運転の実用化に向けて,名古屋大学やティアフォーなどの名古屋大学発のベンチャーが世界で活躍しています。社会実装に向けて技術だけでなく社会との関係構築が重要になってきています。多くの方の参加をお待ちしております」

自動運転は私たち生活者に直結するトピックなので、迎え入れる私たちも最新の状況をチェックしていきたいですね。

詳しくは、2021年5月18日の名古屋大学研究プレスリリースもご覧ください!


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