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【名大URA通信】vol.29「大学戦略データベースを”美しく”構築したい」

[1]【URAコラム】「大学戦略データベースを”美しく”構築したい」

吉田千穂 主任URA

吉田千穂(よしだ・ちほ):愛知県豊川市出身。東京女子大学数理学科卒業後、NTT東日本入社。志願してシステム開発の子会社に出向し、ITスキルを叩き込む。社会人学生として名大大学院経済学研究科で修士号、同大大学院情報科学研究科(当時)で博士号を取得。キャンプ好きのムジラー。最近はF1にもはまり、2日連続で家族で鈴鹿に通った。

ー吉田さんは、名大のURAとしては最古参だとか?

ー(吉田)そうかもしれません(笑)。2012年にURAとして着任しました。それ以前に、2007年から3年間はNEDOフェローとして、大学院博士後期課程に通いながら産学コーディネーターの仕事もしていたので、そこからカウントすると、相当古いです!

ーいまは、IR(Institutional Research)戦略室の仕事が中心ですね。

ー(吉田)はい、URAとして国プロの形成支援なども経験しましたが、大学にIR戦略室を設置する際に立ち上げメンバーとして参加し、現在は専任URAとして、大学の戦略構築のためのデータベース開発をしています。

ー具体的にはどういう作業をしているんですか?

ー(吉田)大学の中には各部局や部署が作った膨大なデータがあちこちに散在しているんですが、それらを集めて「きれいにする」作業をしています。

ーデータを「きれいにする」とは?

―(吉田)主に2つの意味があります。まず、大学の戦略を立てるには、まず実態を正確に把握しなければなりません。ところが、各部署でエクセルなどにまとめているデータは、数字が整数のものと小数まで含むものがあったり、項目や名前の表記が統一されていなかったりと、簡単には合体することができない状態なんです。そこで、表記の揺れを統一したり修正したりする「データクレンジング」をおこなって、大学戦略を立てる上でベースとなるIRシステムを整備しています。
 もう一つの意味として文字通り、「きれいに」「美しく」データを見せる、ということも意識しています。データを比較しやすく、意味を捉えやすく見せるにはどんなグラフにすればよいかを考えるのも、楽しい作業です。

「グラフィカルデザインが美しい」Macを愛用。
IRシステムはWindows仕様のため、MacにWindowsもインストールしている(写真右)。

ー細かい作業が好きなんですねぇ。

ー(吉田)いえいえ、元々は精緻な作業が苦手なんですよ。でも世の中には便利なアプリやツールがたくさんあって、それを見つけて使いこなすのが楽しいんです。ITツールは自分の足りない部分を補ってくれますから!

ー水を得た魚のように、持ち前の興味やスキルを業務に発揮していますね。 これからの目標や課題はありますか?

ー(吉田)全学対象のデータベースを構築するのは本当にやりがいのある仕事ですが、一人で作業していると自己満足に陥ってしまう恐れもあります。実際にシステムを使ってもらって、たくさんフィードバックをいただいて、より便利に、美しく、IRシステムを発展させていきたいです。

[2]第2回学術研究・産学官連携セミナー「科研費R4採択結果を踏まえての分析について」

学術研究・産学官連携推進本部では、業務に関わる分析や時事的な話題等を学内の教職員の皆様と共有することを目的に、毎月1回、学術研究・産学官連携セミナーを開催することとなりました。次回(第2回)は、今年度の科研費採択結果を踏まえた分析を報告します。
・日時:2022年11月16日(水)8:45~9:15 *オンライン
・話題提供:山口淳 主任URA、吉田千穂 主任URA(学術研究・産学官連携推進本部 研究支援・人材育成部門)
・対象:東海国立大学機構の教職員(学外の方はご参加いただけません。)
・申込:https://zoom.us/webinar/register/WN_l-WZEEiBT9ONLehOvuetcg
*必ず東海国立大学機構または大学ドメインのメールアドレスでご登録ください。

[3] Diversity (多様性), Equity (公平性), Inclusion (包括性) に関するウェビナー開催

(名古屋大学米国事務局(NU Tech)は、在名古屋米国総領事館との共催で、DEI(Diversity, Equity, & Inclusion)に関するウェビナーを開催します。本ウェビナーでは、大学運営や企業活動の上でDEIの確保がいかに重要か、そして戦略上、DEIが国際競争を勝ち抜く鍵となり得ること等を理解し、その実践法方法の手がかりを学びます。
・日時:2022年11月8日(火)9:00~10:30
・スピーカー・パネリスト:
 -Leah Cox(Vice Provost for Equity and Inclusion, Chief Diversity Officer, The University of North Carolina at Chapel Hill)
 -束村 博子(名古屋大学副総長(多様性・男女共同参画担当)、生命農学研究科教授)
 -平谷 治之(高砂電気工業(株)未来創造カンパニー代表取締役社長)
・詳細・申込:https://nutechtransfer.wixsite.com/deiwebinar

[4] PI育成セミナー「チーム力を高める」

研究室や組織の管理運営には、チーム力が欠かせません。本セミナーでは、チーム力を高めるために役立つ「コーチング」の手法について、前・後編に分けて、座学とワークを通して学びます。


「チーム力を高める(前編)~指導する側とされる側の良好な関係性とは?」前編では、指導する側とされる側の良好な関係性、心理的安全の重要性、コーチングの考え方について学びます。
・日時:2022年11月25日(金)14:00~15:30 *オンライン
・講師:石川将平(株式会社日本マネジメント協会 専任講師)
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、教職員であれば参加可能です。T-GExのアソシエートも参加可能です。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/11488.html

「チーム力を高める(後編)~指導者として必要な考え方とコミュニケーションスキルとは?」
後編では、コーチングの技術、状況別指導の手法について学びます。
・日時:2022年12月14日(水)14:00~16:00 *オンライン
・講師:石川将平(株式会社日本マネジメント協会 専任講師)
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、教職員であれば参加可能です。T-GExのアソシエートも参加可能です。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/12111.html

[5] あいちサイエンスフェスティバル2022|11月の注目イベント

■サイエンストーク「スポーツ戦術をAIのデータ解析で評価する」
・日時:2022年11月8日(火)19:00~20:00 *オンライン
・講師:藤井慶輔(名古屋大学大学院情報学研究科 准教授)

■2022年ノーベル賞からみる最新研究講演会
・日時:2022年11月13日(日)14:00~16:30
・講師:今井啓雄(京都大学ヒト行動進化研究センター教授)
 谷村省吾(名古屋大学大学院情報学研究科教授)
 天池一真(名古屋大学物質科学国際研究センター)
・会場:名古屋市科学館 生命館地下2階サイエンスホール
・詳細・申込:https://aichi-science.jp/event/detail.html?id=2861

[6] 名古屋大学協力会イノベーションセミナー
「Tokai Open Innovation Complexに対する期待 ~協力会会員が集う拠点を目指して~」

東海国立大学機構では、産学官連携によるオープンイノベーションを創出する拠点(Tokai Open Innovation Complex)の整備を進めています。本拠点について紹介し、協力会会員企業の皆様から意見をいただく機会を設けます。
・日時:2022年11月24日(木)15:30~17:30 *オンライン
・プログラム:
1.Tokai Open Innovation Complex 概要説明:本田宗央(東海国立大学機構 特任教授)
2.インキュベーション支援事業の紹介 及びTokai Open Innovation Complexへの期待:愛知県 革新事業創造部、名古屋市 経済局、岐阜県 商工労働部(予定)
3.イノベーションを発動させる価値創造の「場」"Nexus Commons":前田明洋(名古屋大学 未来社会創造機構 客員准教授/株式会社オカムラ ワークデザイン研究所プリンシパル・リサーチャー)
・対象:名古屋大学協力会会員、岐阜大学地域交流協力会会員、学内教職員
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/public-info/12155.html
*11/18(金)〆切

[7] スタートアップ応援!イベントと支援プログラム情報

■アイデアピッチコンテスト2022本選 聴講者募集
東海地区の学部生・大学院生・ポスドク・中高校生らが、自らが温めているアイデアや解決したい課題を発表するアイデアピッチコンテスト。なごのキャンパスでの本選の様子を、会場またはライブ配信にてご覧いただけます。
・日時:2022年11月12日(土)13:00~19:00
・会場:なごのキャンパス体育館
・対象:どなたでも聴講可。会場聴講は定員100名
・詳細・申込:https://tongali.net/events/pitch-contest2022/

■東海広域5大学ベンチャー企業支援:スタートアップ準備資金・開発テーマ募集開始
大学発ベンチャーの起業を促進することを目的として運営されるギャップファンド「東海広域5大学ベンチャー起業支援:スタートアップ準備資金」では、本年度2回目の開発テーマを募集しています。
・募集金額:1件あたり150万円以下
・資金の使用目的:シーズの発掘促進/市場調査・ビジネスプラン構築
・応募資格:2022年4月1日現在で39歳以下の5大学(名大、岐大、豊橋技科大、名工大、三重大)に所属する教職員、学生であって募集要項の応募要件を満たすもの。学生の場合は担当教員を連名として申請すること。
・提出期限:2022年12月16日(金)
・詳細:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/venture/5gf/5gf2023学内限定)

■インキュベーションプログラム第8回「1stRound」
1stRoundはベンチャーキャピタルから外部調達をする前のチーム、あるいは設立3年以内のベンチャーが理想的な形で最初の資金調達(1stRound)を達成できる環境を提供するプログラムです。ただいまエントリー募集中です。
・エントリー〆切:11月21日(月)
・詳細:https://www.1stround.jp/

[8] アカデミックフラッシュ 第16報

若手研究者による若手研究者のための「アカデミックフラッシュ」第16弾!
・日時:2022年11月30日(水)12:00~13:00 *オンライン
・発表:名古屋大学高等研究院/遺伝子実験施設・肥後あすか YLC特任助教、名古屋大学学生支援本部アビリティ支援センター・工藤晋平 准教授、名古屋大学医学部付属病院 先端医療開発部・佐伯将臣 特任助教
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員も参加いただけます。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/11213.html

[9] 名大研究フロントライン|新作動画&ポッドキャスト

■動画Vol.21 選手はAIより上手い!? スポーツ戦術の巧みさを情報科学で魅せる
ITを駆使したスポーツデータ分析が進んでいます。しかしサッカーやバスケなどのチームスポーツは、選手の動きが時々刻々と変わるためモデル化が難しく、誰もが使える情報として普及していません。機械学習やシミュレーションも活用して、様々な人が便利に使える情報基盤技術の開発を目指す研究を紹介します。
・出演:藤井慶輔(情報学研究科・准教授)

#73 - 川の健康のバロメーター「硝酸」。雨でなぜ増える?
・環境学研究科 角皆潤 教授

#74 - 見たことないような植物を、みんなの生活に届けたい
・生命農学研究科 白武勝裕准教授

#75 - 名大生開発の組み立ておもちゃ「TEGUMII(テグミー)」がアツイ!
・株式会社エドギフト(名大卒業生&在学生)村松美穂さん、越川光さん

最後までお目通しいただきまして、ありがとうございました!
■発 行:名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部
■問合せ:企画・プロジェクト推進部門 情報発信ユニット  
■メール:outreach@aip.nagoya-u.ac.jp  電話:(747)6790

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