5000個の石器と向き合い、見えてきたホモ・サピエンスの「試行錯誤」
700万年の人類の歴史の中で、なぜ私たちホモ・サピエンスだけが生き残ったのか──。以前、石器を通じて人類進化の謎に挑む門脇誠二さん(名古屋大学博物館 教授)の研究を紹介しました。
門脇さんが重視するのは、石器技術だけではなく、石器づくりに関連する人類の行動。ホモ・サピエンスが石器の種類によって石材を使い分けていたことを示した前回の研究に続き、彼らが試行錯誤を繰り返しながら石器技術を向上させていったことを発表しました。
約5万年前のホモ・サピエンスに「脳の突然変異」が起き、