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名古屋大学 研究フロントライン

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ポッドキャスト番組「名古屋大学 研究フロントライン」をテキストでお届けします♪ 名古屋大学の最近の研究の話題を、週に1回、柔らかめのトーンで紹介しています。
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2023年7月の記事一覧

ナポリの地下事情に「宇宙線イメージング」が好相性。次なるニーズは東海に!?

今年3月、エジプトにあるクフ王のピラミッドで、未知の空間の発見に導いた「宇宙線イメージング」。 そのプロジェクトに関わった宇宙線イメージング研究者、森島邦博さん(理学研究科 准教授)が今注目するのが「地下」です。 数年前、イタリア・ナポリの考古学研究家の願いで行われた、ナポリ市街地の地下遺跡の探査プロジェクト。まだ見ぬ地下空間の発見は、宇宙線イメージングの将来に大きな意味がありました。遠いナポリの話だけで終わらない、森島さんへのインタビューをお聞きください。 <インタビ

〇〇すると黒く見えるインク、どう使う?

「ちょっと変わった緑色の粒子を作りました。」 竹岡敬和さん(工学研究科 准教授)が見せてくれた、29 ✕ 29のマス目の画像です。開発した緑の粒子で塗られているのでしょうか…。ちなみに、1マスは2.8mm ✕ 2.8mmというサイズ感。明るいマスと暗いマスがあります。ここに、誰もがよく知っている模様が描かれているそうです。 が、よ〜く目を凝らしても、模様は浮かび上がってきません…よね? ところが、円偏光フィルターという特定の向きの光だけを通すフィルター越しに見ると…