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【先輩アトツギのリアル体験に学ぶ⑤】

親の七光りとかボンボンとか、もしくは古臭い事業と負債を引き継いだ気の毒な人とか、いずれにしてもアトツギは薄暗いイメージで語られることが多い。でもアトツギにはアトツギにしかわからない悩みがある。
これからの時代を生きるアトツギへ、先輩アトツギ社長からの魂のメッセージ。

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株式会社Kitamura Japan
代表取締役 北村 圭介 氏

1979年名古屋市生まれ。大学在学中、アメリカへ留学。卒業後、家業である1923年創業の枕専門メーカーに入社し、開発と営業職を経て、2009年、4代目代表取締役に就任。 【元気な、「おはよう」を創る!】を経営理念に、世界の市場へ快眠を届け続けるため、寝具の企画 ・製造 ・販売を一貫して行い、「まくらのキタムラ」のブランディングを担う。 また、2017年より日本のものづくりを応援する団体、NPOメイド・イン・ジャパン・プロジェクトの代表理事を務めている。

「先代と現社長」という関係を清算して、「親子」に戻る

先代との軋轢。これも典型的なアトツギ問題ではないでしょうか。よいときには何事もなく進むのですが、業績不振に陥った瞬間、お互いの醜い責任転嫁の応酬です(笑)。私から言わせると、どっちもどっちですが・・・これはかなりディープな話になってしまうので (笑)。

父に対しては、先代として、会社経営について正直、疑問を持たざるを得ないところがありました。ただ、一方で育ててもらった父という関係性もありますから、このままいくと、すべてに嫌悪感をいただいたままになってしまう。だから、「先代と現社長」という関係を清算して、「親子」でいようと思いました。それであるとき、父に退職金を支払って「もう会社には来てもらわなくていいです」と言いました。結果、今は良い親子関係です。仕事に関して口出しもされません。

組織についても親父がきれいに耕して出ていってくれた感じです。うちは社員8人。あとはパートさんとか、外注さんとか総勢20何人でやってるんですけど、当時から残ってくれているのは63歳の工場長。あとの古い人はみんな辞めてもらいました。3、4年前、他で営業をやってた若い子に入ってもらいました。1年間毎月飲んで口説きましたよ。今は彼が番頭みたいな存在で、頼りにしています。


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