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【先輩アトツギのリアル体験に学ぶ①】

アトツギが家業に戻って最も苦労するのは、社内の信頼関係の構築だ。いわば、船頭(先代)と昔からのベテラン船員がたくさん乗っている船に、経験もないのに「次の船頭でーす」といった具合に後から乗船していくのだから信頼関係を構築するのは並大抵のことではない。さらにそんな状況で「新規事業だ」「業務改善だ」と呼びかけても協力してくれるわけはない。

今ではメディアにも引っ張りだこのアトツギ社長が、自らのしょっぱい経験を語ってくれた。

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株式会社ビートソニック
代表取締役 戸谷 大地 氏

1982年生まれ、早稲田大学理工学部卒。2007年に株式会社ドリコム入社。2009年に家業のビートソニックに入社。2014年にデザインLED電球「Siphon」を立案し、クラウドファンディングで1500万円以上の支援に成功。2020年4月にビートソニック代表取締役に就任。


周りを変えるんじゃなく自分が変わる

「アトツギで入ると、父親の経営の元で、会社を支えてくれた従業員たちと対峙することになりますよね。当時の僕は「考え方の違いがある」にも関わらず、相手をリスペクトするどころか「なぜ、もっと効率的にしないの?」ということばかりを話していた。当然、社内では浮き、一匹狼的に。大切なことは、歩み寄ってお互いのことを理解し合い、「自分の良しとする経営方針」を丁寧に伝えていくこと。それが出来てなかったし、全体が見えていなかった。

そこに気づいてから、今は良い雰囲気の中で仕事をできているんじゃいかな。環境も企業文化も違うから、アトツギで入った最初はみんな大変。自分の殻を打ち破って、いろんな人とコミュニケーションを積極的にとって、よりよい方法を模索するってのは経営者としては最も重要なことだと思う。

浮いてた時は、何の結果も出せてない時期。親父とはケンカしてるし、従業員との心は離れていくし、みたいな感じ。その時感じたのは「周りを変えるんじゃなくて、自分を変える」ってこと。だから、まずは社長のいうことや、古参の従業員の言うことを、愚直にやってみるってことをやってましたね。そうやって徐々に乗り越えていったかな。」


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