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【アトツギの悩みに応えます②】

<本日のテーマ>
アトツギの新規事業。業界の反発をかわせますか?

OEMが売上げのほとんどを占める下請けメーカーです。自社ブランドを作ろうと準備中ですが、先代は「既存のお客さんと競合になるのはまずい」と後ろ向きです。とはいえ、OEMでは顧客からも値下げ交渉ばかりで、利益率は右肩下がり。なんとか実現したいのですが。


<回答者>

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株式会社Kitamura Japan
代表取締役 北村 圭介 氏

1979年名古屋市生まれ。大学在学中、アメリカへ留学。卒業後、家業である1923年創業の枕専門メーカーに入社し、開発と営業職を経て、2009年、4代目代表取締役に就任。 【元気な、「おはよう」を創る!】を経営理念に、世界の市場へ快眠を届け続けるため、寝具の企画 ・製造 ・販売を一貫して行い、「まくらのキタムラ」のブランディングを担う。 また、2017年より日本のものづくりを応援する団体、NPOメイド・イン・ジャパン・プロジェクトの代表理事を務めている。


「息子が勝手にやってる」と先代に言わせる

「創業は1923年です。ひいおじいさんが創業して、当初は綿布商。おじいさんの代で布団カバーとかをやり始め、父の代でメーカーの高機能枕を扱うようになりました。自分は4代目です。

かつては100%下請け。今はほぼ自社ブランド、ないしは、ODMで我々がデザインしたものをメーカーブランドで販売しています。

僕が家業に入った時は、
業績は下降気味。後から聞くと、父は息子に入社されると困る状況だったらしい。会社は畳むつもりでいたらしいんです。ところが私が「入る」と言ったもんで、「しょうがねぇから続けるか」という感じだったみたいです。

ずっとメーカーさんから仕事をもらっていましたから、自分たちではどうすることもできない。販路を見つけようと、新規事業もやりましたが、うまくいかない。業績がどんどん悪くなり、自社ブランドを本格化しました。


自社ブランドを作って売っていく中、親父がすごいなと思ったのは、当時、売上の8割を占めてた下請けの取引先に、後継者である自分を紹介しなかったこと。

これには2つ意味があると思ってて。自社製品を売り出すと、今までのお客さんとバッティングしますよね。私がやりにくいだろう、と。もし取引先から目を付けられて呼び出されたときに、「息子が勝手にやってるんです」と言えばいいですから(笑)。

ある意味で、「アトツギだからこそ実現できる戦略」ですよ。


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