「私」は、わたし。
数年前まで、「自分探し」に時間をたくさん費やしていた。
でも、震災があってからかなぁ、そういう時間に「空っぽさ」を感じるようになった。
さらに、それから、猫の月と出逢って、時間を共にするようになると、「自分探し」はもはや、「意味を成さないもの」になった。
ある時、
「「私」、ここにいるじゃん。」
ただ、そう、思えた。
必要以上に着飾ったり、背伸びしてわかったふりしたり、執拗に何かにのめり込んだり…
そういう時間が全部、独りよがりに思えた。
そういう思いと同時に、私の側にいてくれている人々が見えたとき、私は、ただ「在ること」を知った気がする。
どんな、私であったとしても、側にいて、いろんなことを共有してく支えてくれている人々がいること、そして、その中で生かされているような感覚。
そうしたら、いつしか、ふっと力が抜けて、柔らかく、優しくなれるようになった気がする。
みんなが私を受け止めてくれてるように、私も誰かを、みんなを受け止めるような。
私は、わたし。
みんなも、みんな。
そんな風に、一見バラバラしてるようで、でも、繋がり合えてる。
そうわかったら、なんだか、とても気持ちが穏やかになって、みんな愛しくなった。
今までの、かたくなな心の強張りはいったいなんだったのかな?と不思議になるくらい、心が平和になった気が、今はしている。
全ては心のありようで、世界が全く違った風に見えるんだね。
「ありがとう」
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