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美容師・美容室2.0を超えてその先へ
目次

まえがき
美容師0
美容師1.0
美容師1.5
美容師2.0
美容師、美容室2.5
ティール
① 存在意義、存在目的
② セルフマネジメント
③ 文化から考えた組織は有機体のイメージ
意見の相違について
助言プロセスと意見について
利益について
信用について
無償から見えるもの
淘汰について
マインドフルネス
ライフとワークについて
ミーティングの効率化
視野
拝金主義を超えて
この領域で仕事をしていると
別にnagomiが・・・
まとめ


 


まえがき                         
誰も答えを出せていない。
誰も答えを導き出す事が出来ない。
どうすればいいのか。どうすればこのレッドオーシャンを戦い抜けるシステムが出来るのか。そして美容師という個が幸せになるにはどうしたらいいのだろう?
ライフにおけるワークの位置づけはどのような形がいいのだろう?
もちろん幸せの形は人それぞれで、同じ価値観で語れる話でもない。
そもそも自分の幸せってどの様なものか、なんて分からない気がする。
だからこそリスペクトした人の多様性を受けいれながら、それぞれが自分の在り方、ワークの位置づけ、ワークに対するライフ。美容室という枠で働きながらそれを表現し、形を作って答えを出していけるのか。

僕の知る限り美容業界では誰もその答えを出す事が出来ないでいる。
もしかしたら誰か素晴らしい考え方や、答えを持っているのかもしれないけど、実行に移してはいない。そして声にも出していない(多分)

はっきり言って現在の現状、形が続く業界なら、正直もうあまり関わりたくないとも思う。
数年前に答えを出した業界の限界はこのままでは絶対に突破出来ない。
何故なら「人」が「時間」を売る「サービス」だから。

ではどのようにその限界を突破すればいいのか。
その突破をする為に必要な準備とは何だろうか?

それはまだ見ぬ未来の形を自分たちで作る為に。

今回はその答えの出ていないものに、何かしらの小さな光を探して、それを大きな光に変え、美容師という職業をしていく上で、ライフとワークの在り方を、考え方を提示し未来を切り開きたい。

それは美容師に限らず全ての職に通じる話でもあると思う。

「手に職」だからどこに行ってもいつでも働く事が出来る、「生涯働く事が出来るから美容師は素晴らしい仕事だ」、
そういった類の話は正直、思考停止に感じる。今までの美容業界を美化しすぎている。

別にこれと言って新しい形を無理やり作りたい訳でも、流行りにのりたい訳でもない。
守りを否定し、攻めを善としている訳ではない。過去を否定するつもりもさらさら無い。
でも色々と考えて勉強していたら、今という時代に合わせた新しい事が見えてきた気がする(未来の話)
それは直感に近いものなのかもしれない。でもその直感は間違っていないと思う(正解不正解の話でもないけど)
何故なら日本でこれだけ美容という壁に対して考えている人はごく少数で、それに対してかける時間も、読んでいる本の数も美容師の中では断トツに多いと思うから。

・そんな事を考えるのは意識高い系だね。
・そこまで考えてまで美容師したくないし。
・そんな事出来るわけない。それは一部の出来る人の考えだ。
・それは経営者だけ考えればいいんでないの?
・普通の仕事が出来ればいいし、普通に生活が出来ればいいし、楽しければいい。
・出来れば仕事を少なくしたいし、それでも出来れば収入を多くしたい。
・安定してそれが安心で、自分がどうありたいかを考えた時にとりあえず安定という言葉が真っ先に出てくる。
・出来るだけ楽をして稼ぎたい。
このごくごく一般的な考え方。普通と思われていた思考回路を変換する為には?
(変換していない事が前提に書いてあるけど別にそういう意図は無い)

色々と見ている中で

・MINXの終身雇用の大罪(MINX自体は凄いと思うけど)
・ヘブンスの精神論と自慢(クリエイティブな美容師は経営に向いていない可能性)
・脱職人経営の自己中(自分の為に人を使うな)
・未だに個性に乏しい普通の美容室を出しまくる無知な職人美容師。
(勿論素晴らしいお店を作っている人は少数だけどいると思うし独立を否定しているわけではない)
・業界における美容師になりたい人を増やそうとする意味不明な方向性。
・とにかく人がいないと経営出来ない・・・売上が下がってしまうから求人をかける無知さ。
・自分の会社にいてこそ従業員は幸せになれる、という経営者としての考えの愚かさ。
 (幸せになれるステップ、という意味なら分かる)

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