業界地図6

業界地図と言っても何か解決をできる事を提示は出来ませんが、今感じてる事を書いておきます。

美容師の仕事は、本来いらっしゃった方の喜んでいる顔を見たいとか、楽しんで頂きたいとか、リラックスして頂きたいとか。その様な気持ちが原点にあるのかと思いますが、いつしか美容室としての集まりは過当競争の末に何処も一般企業の待遇というものを追う様になりました。
過当競争とはお客様の奪い合いという事もありますが、運営する上で重要なスタッフを集めるという競争に晒させました。

独立をした時は僕もそんな考えで如何にスタッフに良い待遇をして長く安心をして働く事の出来る環境をつくれるか、を考えていました。

今になって思うのは、そもそも一般企業の待遇という事自体が幻で、そこを追いかけても追いかけても一般企業という虚像を追いかけているだけ。
そして組織としては前年対比を追い続ける。
これがいかに無理なゲームか気付くのがいつかでその先が変わると思います。

そして歳を重ねて身体が動かなくなってくる。
組織の中にいて身体が動かなくなってからでは遅いです。組織は守ってくれない。
歳を重ねる前の経験は多様が良いかと思いますが、その先をどうするか。
組織の運営なんていうのは人口減少社会においても難しい。

ひとつだけ美容師をしながら幸せになる事があるとするならば

美容師としては美容師以外にも軸を持ち(未来に持つことが可能な行動をしている)、エッセンシャル職業として応援を得ながら幸福感を得る。
美容室の運営としては、上記の様な美容師により幸福感を得やすいプラットフォームを作る。

それこそ答えなんて無いし何でもいいんだけども。
これは明らかに持続可能ではないよね。
って働き方はいくらでも出てくるけど、持続可能な働き方は僕の頭ではこれしか出てこない。

コモン化された未来が来るならば美容師ほど幸せな仕事はないけども、資本主義の中、極度の競争に晒される業界としてはあまりにも未来が無い。

少なくとも労働集約型産業が見直されている動きがあるのは美容師にとっては一筋の光かと思います。

つづく。


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