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気候危機とグローバルグリーンニューディール

ノーム・チョムスキーさんとロバートポーリンさんの本で非常に読み応えがあります。

脱成長の穴やグローバルサウス、欧州グリーンディールやIPCCの目標達成の為に出来る事など様々な視点から書かれています。
2050年迄に平均気温上昇を1.5℃に抑える為には
GDPの2.5%を投資していく事。
財源としては
・公共財源は4つ
炭素税のうち25%75%は払戻し
世界の軍事支出総額の6%
グリーン債
化石燃料助成金の25%

・民間財源
民間投資家への動機付けの諸政策

炭素上限及び炭素税
再エネ利用割合基準制度
建造物や自動車を対象とした省エネ基準
投資援助
固定価格買取り制度
など。

この本には脱成長が失敗をする理由がはっきりと日本を例に上げられています。
日本はこの30年ほとんど成長をしていないのですが、どんだけCO2出してんだよ。仮に10%GDP下げたらどんだけ不況になるのか。しかもそれに対してCO2削減効果は多少ある位。それではIPCCの目標には間に合わない。
完全に脱成長の否定はしていませんが、積極的にグリーンエネルギー投資をして完全雇用を目指す(完全雇用とは働きたい人にしっかりとした雇用を生み出す事)

読んでいる限り日本の危機意識は現在もあまりにも低く、どうしようもないですね。
ただ希望があるとするならば、若い方の方が危機意識が高い為、その方たちが政治に参加をする事によって変わるかもしれません。

まぁそこにいくにはコロナの精算など桁違いの支払いが待っているからどうなんでしょうね。問題が山積みですが、まずは人類がある程度存続出来る様に、未来を生きる人が楽しく生きていける様に今の時代がどれだけ重要なのかを考えてしまいます。その時代を生きている認識を持って一人ひとりが少しづつ意識が変わったらと思います。

戦争なんてしている場合じゃないんですけどね。
本来軍事費からクリーエネルギーに投資をしなくちゃいけないのに軍事費上がっちゃうだろ。
一刻も早く戦争をやめて環境投資をしてほしい。

フランスでマクロンさんが勝ったのは冷静に判断が出来たと思うので少し安心をしました。

やっぱり少しでも出来ることをしたいと思います(それは無ではあるけど無ではない)

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