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ものごとのかたちとデジタル北斎

久しぶりに入った無響室。
究極的には無響にはならない様ですが、今可能な限りなく完全な無響室は耳で音を感知するというよりも音を脳で感じる様な感覚。極音どころではありません。一人完全な暗闇の一室でこの体験が出来る事は一種の脳錯覚や覚醒、身体の拡張、もしくは収縮。さらには不自然な環境における期待、はたまた恐れや不安など。
その他最先端のテクノロジーを使っている作品の数々。

デジタル北斎は2回目。
以前は完全なデジタルで、今回はデジタルによる再現。完全なデジタル作品は映像投写になるので完全な再現は難しいのかも。
立体的に20億画素でプロが見ても見分けがつかないといのは本当に凄いと思います。
北斎の冨嶽三六景を全て。実物は暗いところでしか見る事が出来ないけど、明るい所で北斎の絵を見る事が出来るのは過去現在未来の時代を超えて無限に芸術の幅を広げるものだと思います。
北斎の凄さを学びながらテクノロジーの凄さを学ぶ事が出来ました。
北斎の富士山へのこだわりがまた素晴らしい。
模写の定義が変わっていく様な気もするし、過去リアル作品では感じる事の出来なかった描写、深み、シンパシー的なものからロジックまで。
デジタルモネ、デジタルルノワール、デジタルデジタルゴッホも、アートの転換期を感じてしまいます。
今度山梨県立美術館に本物を見にいってこよ。

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