業界地図33続き

売上が高いから偉いとか、売上が低いからダメなスタイリストとか言うつもりは全くない事が前提です。むしろ売上が高くて勘違いしているダメダメスタイリストはいっぱいいると思うし、環境の不遇によって売上が伸びない良いスタイリストも沢山いると思います。
それが大前提で、
同じお店で雇用関係の美容室がフラットが難しい理由。

売上が100万円のスタイリストと30万円のスタイリストがいるとして、仮に100万円のスタイリストの給与が50万、30万のスタイリストが25万だったとします。
社会保障分を考慮すると30万円の売上のスタイリストは30万円以上お金を支払われているんですよね。大体32万円。
で、大体給与の倍が売上(売上の50%)とすると本来64万円の売上に対して50%の32万円そこから色々と引いて25万円。
足りない分は100万円を売り上げているスタイリストから支払われる。
これは少し極端な例と言えるかもしれませんが、意外によくある事例なんじゃないかと思います

とするとどう考えてもフラットな組織って難しくて100万円売り上げているスタイリストからしたら運営とかやり方とか、どうのこうの言う前に売上を上げる努力をしたら?と思うし、30万円売上のスタイリストは100万円売り上げているスタイリストから謙虚に学ばなくてはいけない。
勿論スタイリストになってからの期間などもありますが、ある程度経験のあるスタイリストの集まりであれば、個人売上が個人の給与として成果報酬とならないとあまりに不平等になってしまいます。
給与の責任を自ら持つ。
ただし条件としてセーフティネットをひくこと。
この考え方は自己責任論が強めである程度の売上がない美容師は美容師としては難しい、という少し冷たい感じではあるのですが、この業界においてはそれでいいんじゃないかと思います。
だから喜んで頂けるように学んで努力をしなくてはいけないのだと思います。
この業界は良くも悪くも売上至上主義にならざるを得ないですね。
だから少子高齢化、過当競争、デフレなどの向かい風の影響で若くて美容師として努力をしている人には非常に大変で難しい状況なので少し可哀想です。

以上を考えると弱肉強食の様にも見えますがそれは間違っていて、自らの丈に合った売上で生活が出来る、と言う事でもあります。
30万なら15万(手取りは別だけど)
30万を売上るならば1週間。月に1週間だけ働いて後は他の事をする。
という選択が出来る時点で大変な側面もあるけれど自由度は高いのかもしれません。

という僕はフル稼働でも自らの売上を確保出来ないので淘汰まっしぐらですが・・・。



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