業界地図3
美容室経営の数字に強くなる本
という本を買って読んでみました。
現在の美容師の平均給与が302万円。
とりあえずその1.2倍を目指しましょうとのことで360万円。
その為には生産性1人当たりが65万円。
非常に分かりやすいのですが、大企業の給与体系にするには1人当たりの月の生産性が107万とのこと。
これどれだけ休まないで働いたらこの数字になるのか分かっているんかい?
と言いたくなります。
月に20日働くとして
1日あたり53500円。
カットとカラーリングが1万円ジャストのお店の場合、1人で働く事を考えると
月20日間約10時間半休憩無しで働く事になります。カット4000円カラーリング6000円の内訳でカットの割合が高い場合約12時間休憩無し。
しかもその前後に掃除などを入れると休憩無しで12時間から13時間働く事に。
クレイジークレイジー。
アシスタントと働く場合
1日当たり107000円。
自慢ではありませんが、
僕は1日で技術売上でアシスタントと2人で10万円を超えた事が美容師になって20年間で一度もありません(笑)
こんな不可能な数字を毎日は売上るのは普通の単価では不可能。
ゆえにカットカラーで1万円のお店は大企業の給与になる事はない。
25日出勤の場合。
一日当たり42800円。
これは現実的。
約8時間労働。
でもよく考えたいのですが、
25日✖️12ヶ月=300
300➖365=65
65➗12=5.4
連休、夏季休暇、お正月、有給なし。
1日当たりは現実的だけど、働く日数が現実的ではない。
死ぬほど頑張れば出来ますけど、楽しい仕事がつまらなくなる。
そして持続可能とはほど遠い。
中期事業計画って5年位らしいのですが(上記本に書いてあります)
5年先の美容室経営で見通せる人なんているんですかね?
来年すら分からないのに。
あまりに早く時代が動き、あまりにも多様に見せ掛けた視野の狭い業界で、あまりに表面上の行動が蔓延して。
お陰様でビジョンを持たないビジョン、
みたいなわけの分からないビジョンを持つ事になりまして。
行き当たりばったりと。
思い付きで動いてしまう。
こんな難しい業界になってしまったので、自分の地図を半分位別の所に置きたい。
なんて思ってしまう。
別に狙っているわけでもないのですが、むしろ業界地図にのらない美容師になりたいです。
お前の職業なんなの?
と聞かれたら。
これからは自信を持って
ブックコーディネーター
発酵デザイナー
にしたいと思います。
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