音ゲーと謎解きの線形結合【ナゴ日記・22/08/24】

 『フェノトピア』をやってて思ったことをちょっとだけ。

 『フェノトピア』は、アクションアドベンチャーなので、ストーリーを進めるための行動をプレイヤーの頭で考えつつ、その通りに動くためにアクションのテクニックを要求される。

 ここの扉を開けたいな、じゃあ鍵が要るな、では鍵を持ってそうなのは……という感じで進めていく。そこにたどり着くために不安定な足場があればジャンプとダッシュで乗り越えていき、敵との戦闘になったら相手が着地した瞬間を狙ってバットを振るとかそういう行動をとる。

 前者は「謎解き」といって差し支えない。ゲームで取るべき行動は多くの場合明示されず、いくつか存在する暗示と手元のアイテムや可能なアクションを見比べて何をすべきか試行錯誤する。この要素を拡大したものがいわゆる「謎解き」であったり、「脱出ゲーム」であったりする。

 一方で、アクションのフェーズはこの謎解きとは大きく異なる。基本的にはボタンをどのタイミングで押し、どのタイミングで話すかということになる。マリオでもゼルダでもこうした要素は変わらない。

 この「タイミング」要素の純粋な形のひとつが「音ゲー」だろう。僕はあんまりやったことはないけど、音楽に合わせて落ちてくる長方形を狙ってボタンを押す。謎解き要素は皆無で、本当にタイミング勝負。

 そして、ほとんどのゲームはこの2要素の組み合わせで語ることができるのではないか?マリオにしてもカービィにしてもゼルダにしても、ストーリーを進めたり新しい場所に行ったりする面白さは「謎解き」と同じものが担ってて、そこに行くためのスキルが上達する楽しみは「音ゲー」と同じだろう。多かれ少なかれ、あらゆるゲームを分解するとこの2要素に行きつくのでは……?


 外で2匹の猫が喧嘩してる声が聞こえる……そんなアメリカのコメディみたいなこと本当にあるんだ……

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