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「カフカ」自分で楽曲解説

ニーハオ。

皆様ご存知、なごです。

今回は突然バズった名曲「カフカ」について話そうかと思います。
とりあえず1回聴いといて下さい(露骨な再生数稼ぎ)


制作秘話

きっかけは、単純にこういう王道ボカロックが作りたかったからです。


ボカロックって一世を風靡しましたが、最近は鳴りを潜めていたような気がして…

あるにはありますが、最近は高速カッティング・お洒落コード・超絶ギターソロ等々の特徴を持つ曲が多いイメージだったので、それらに対抗するつもりで作りました。

(というか正直言って作りたくても弾けないので無理)


なので全体を通してギターはかなりシンプルなものになっています。というかなごPの曲は全部そうです。

ただし最後のギターソロは何度やっても弾けず、リアルに50回以上は録り直しました。もう二度と弾けません。


ちなみにそのギターソロはサウンドノベルゲーム「ひぐらしのなく頃に」のテーマソングとも言える「you」をオマージュしたもので、多くの方に反応頂きました。

私はまごう事なきひぐらし原作厨であり、生粋の沙都子推しです。
最初はレナが好きだったのですが、そのあまりのヤンデレっぷりに沙都子に乗り換えました。ちなみに次点は羽入です。

ひぐらしが好きすぎて、作品に触れると感情移入しすぎて精神が不安定になるためまだ原作は一度しかプレイしていません。
いつか仕事クビになったら再度プレイしようかと思います。

ちなみに曲全体の雰囲気や、歌詞でもちょこっとだけひぐらしの世界観を意識しています。
この素敵なイラストも、ひぐらしに登場するとある場所に似ていたため選びました。

そのひぐらしの舞台が昭和58年の6月であること、歌詞に出てくる「夏越の月」が旧暦6月を指していること等の理由からこの曲を6月に投稿しました。

そのタイミングと梅雨明け、そしてGUMIの誕生日(知らなかった)が偶然にも重なりこんなに多くの人に聴いて貰えたのかなと思っています。


それではいよいよ歌詞解説です。

ちなみに解説と言っても「ここの意味は〜」などというよりもただひたすらに自画自賛が続くだけです。




歌詞解説


泣きたくなるほど太陽 夏越の月は熱気に備える様に
陽炎さん家の三丁目 サンダルが踊り出す

我ながら完璧な出だしです。

ものの冒頭数秒で「夏」を表現してしまいました。

まず何ですか「泣きたくなるほど太陽」って?
天才か?

「泣きたくなるほどの暑さ」「笑ってしまうぐらい夏」とかじゃなくて「泣きたくなるほど太陽」なのがもう天才です。夏の暑さ、怠さ、儚さ、切なさを一言で上手く表現しています。

んで「陽炎さん家の三丁目」ってフレーズお洒落過ぎか。それに続く「サンダルが踊り出す」も合わせて、もう「夏」って感じです。


君の声を 掻き消す様な轟音の 響く空は

「轟音」はズバリ、あのうるさい虫や空飛ぶ乗り物をイメージしています。

響く空は~の後は何か歌詞を入れようと思ってたんですが、あえて余白を残した方が雄大な空をイメージできるかと思いそっちにしました。


僕が蝶になったって 虹を潜る蝶になったって探せない

フレーズの繰り返しも相まって、印象的なサビです。

「虹を潜る蝶」、そしてサビ後半に出てくる「空を食べる蝶」…めっちゃ良い表現ですよね。こんな表現聞いたことないでしょ!?でもなんか美しくて壮大なイメージ湧くでしょ!?!?

こういう「意味としてはパッと聴いただけではよく分からんけど、でも言葉のつくりや並びが素敵」っての目指してます。


くるりと丸まった口で吸うのは 君の―――

出ました、例のピー部分です。
このピーのおかげでこの曲は伸びたんじゃないかと私は睨んでおります。
ちなみMVのこの部分めっちゃ好きです。

実はこの部分、完成直前まで歌詞があったんですが曲の雰囲気に合わなかったのでピーで消しました。

私の趣味垢を昔からフォローしている人はここに入ってた歌詞を知ってると思うので、気になる人は訊いてみてください。


ひねりたくなるこの愛情 出来得る限りはっきり届かぬ様に
紛れ込んでみる太陽線 心臓が躍り出す

2番冒頭のこの部分は、1番冒頭と語感を似せて作っています。
「紛れ込んでみる太陽線」と「陽炎さん家の三丁目」が特にお気に入りです。

歌詞ではないですが、この部分のベースが好きです。


君にかけるような声さえも 洗い流して濯いだ川
真っ赤な涙も映らない どこまでも深い青

ここら辺ちょっとひぐらし感出てますね。
赤と青の対比が美しいです。

この後は基本1番と同じなので割愛します。


蝶になったって 虹を潜る蝶になったって探せない
まっすぐ飛ぶのが僕の夢なんだ
だから僕は蝶になったんだ 空で踊る蝶になったんだ
くるりと丸まった口で言うのさ

ラスサビです。
これまでのサビとちょっとだけ変わっています。

1番2番では「僕の夢だった」だったのがここでは「僕の夢なんだ」となっており、前向きになった気持ちや決意が伝わります。

そして「空を食べる蝶」が「空で踊る蝶」になってますね。
「空で踊る」ってのは非常にストレートでちょっとベタともいえる表現かもしれませんが、ラスサビなのでOKです。もう爽やかさMAXです。




まとめ


こうやって振り返ると、もうなんかめちゃくちゃ夏って感じの曲ですね。というかちょっと夏にも程がありますね。軽く法に触れるレベルの夏です。

曲としては王道、どころかベタともいえるレベルだと思うのですが、こういう曲を好きと言ってくれる人がこんなにいたのは驚きました。
ストレートなボカロックはもう流行りではないと思っていたので…

あと、自分はこれまでニコニコで数百再生、チケットの力を借りまくって1,000再生とかだったのですが、この曲でいきなり35,000再生(2022.7.9時点)を達成しました。

聴いてくれた方、誉めてくれた方、本当にありがとうございます。一生威張り散らしたいと思います。

実はもうひとつ夏曲があるんですが、カフカの夏パワーが強すぎたので来年の夏にまた出そうかと考えています。

それまでの間もぼちぼち曲出すと思うので、耳をかっぽじって待っていて下さい。


ここまで読んでいただきありがとうございました。

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