（連載）青森の地酒とグルメのペアリング旅〜三八エリア編〜 vol.6「ワイン屋台サブログ」（八戸）
青森県八戸市を中心とする‟三八（さんぱち）エリア”を巡り、エリア内の地酒と食とのペアリングを体験する旅、第6弾。
今回は、八戸ワイナリーとのペアリングで、屋台村にお邪魔しました。
八戸市南郷地区に醸造所を構え、2019年から八戸産のワインを製造している八戸ワイナリー。
「八戸市にワインという新しい価値と文化を創造する」ことを目指し、ぶどうの栽培から醸造・販売に至るまで、またシードルやぶどうジュースなど幅広い商品を手掛けています。
メルロー 2023 × 砂肝のコンフィ・燻製ポテサラ
2023年7月にみろく横丁で開業した「ワイン屋台サブログ」。「サブログ」の由来は、三日町と六日町の間にあるみろく横丁で開業したからだそうで、三日町側の入口からみろく横丁に入ると右手のお店の並びにあります。
お店に入るとコの字型のカウンターとなっていて、店員さんやお客様どうしの距離が近い印象。ワインは地元産のワインを含む 20種類ほどのワインをグラスで気軽に楽しめます。
今回ペアリングで紹介していただいたのは、八戸ワイナリーのメルロー。八戸市南郷地区で収穫されたメルローは酸味があり、すっきりしていて食中酒に向いている赤ワインです。
メルローと合わせるメニューは「砂肝のコンフィ」。コンフィとは、フランス料理の一種で、食材を低温の油でじっくりと煮た料理のこと。
砂肝は低温加圧調理しているため柔らかい口当たりで、店長の石鉢さん曰く「想像の3倍は柔らかい」とのこと。実際食べてみると、砂肝を食べたときに感じる独特のコリコリ感はなく、柔らかな砂肝を噛むごとにジューシーな肉汁があふれます。そのジューシーな砂肝をメルローのすっきりした酸味で飲み流すのが、相性抜群です。
また「燻製ポテサラ」はサブログの人気ナンバーワンメニュー。シンプルにジャガイモメインのポテトサラダを作ってから、季節の木のチップを使って燻製しているそうで、鼻に抜ける燻製の香りと穏やかな果実香のメルローが互いに引き立て合い、味に深みを感じられます。ここでしか食べられない「燻製ポテサラ」は癖になりそうです。
一品料理である「砂肝のコンフィ」や「燻製ポテサラ」をつまみながらワインを楽しめるので、ゼロ次会や2軒目として立ち寄るのにもおすすめ。
これから冬の季節には、冬季限定メニューとしておでんも販売するそう。カジュアルに立ち寄れる屋台だからこそ楽しみたいメニューです。水分を多く含むジューシーな食べ物には、同じく八戸ワインの「マスカットベーリーA」も合うそうなので、冬ならではのペアリングも楽しみたいですね。
入ったことがない方も多いかも。
飲みに出る前に立ち寄ったり、ギフト購入にも利用できる。
また、「ワイン屋台サブログ」から歩いて5分ほど離れた場所に、サブログの系列店「ワイン専門店 VIN＋」があります。こちらは世界中にある100種類ほどのワインを取り揃えており、ヴァンタスで購入したワインをサブログに持ち込んで飲むこともできるそうですよ。
ヴァンタスは、生活の一部にワインがある、ワイン文化を広げたいというコンセプト。中心街にあり、ふらっと立ち寄って世界中のワインが購入できるとあって観光客も多く訪れます。八戸ワイナリーのワインもすべて取り揃えているので、気になった方はぜひ足を運んでみてくださいね。
ちょっとしたおつまみも一緒に世界のワインが楽しめますよ。
【Info】
店名：ワイン屋台 サブログ
住所：八戸市八戸市三日町25八戸屋台村みろく横丁内
TEL：080-6281-6349
営業時間：17:00～24:00（L.O.23:00）
定休日：なし
URL：https://www.instagram.com/hachinohewineyatai_36/
【Info】
店名：ワイン専門店VIN＋（ヴァンタス）
住所：八戸市大字長横町12 ゆりのきビル1F
TEL：0178-81-2016
営業時間：15:00～20:00
定休日：月曜ほか不定休あり
URL：https://www.instagram.com/winesenmonten_vintas/
記事
鈴木 麻理奈 プロフィール
グラフラボ ライター・編集者
https://graphlab.blue/
青森県出身。2013年よりライター業を開始。
官公庁や県内企業が発行する行政資料や観光パンフレット、広報誌・ウェブメディア等の冊子編集・ライティングを行っています。伝統文化や観光情報、地産品の紹介など、青森県内で活躍している人・もの・ことを幅広く取材。時には畑へ行き、漁船に乗り、工場見学にも伺います！これまで300名以上の方のインタビュー実績あり。