見出し画像

ちよっとつぶやき、 花のある暮らしは、自分のバロメーター

以前に花の仕事をしていた時のこと。

週末ちょっとおしゃれなカフェの前でスペースを借りて、移動花屋を行っていた。毎週土曜日、午前中はドッグランもある大きな公園の横のカフェで。午後は雑貨屋さんやファッションショップが多い街の一本裏通りのカフェへ移動する。どちらのお店も、常連のお客様がくつろいで時間を過ごすことができるような場所だった。
午前中と午後で、場所を変えて販売をしていたので、午後のカフェに到着するのに少し時間がずれてしまうことがあった。「あ、いたいた!よかった!さっき見たらまだいなかったから。」なんて言ってくれる、そんなお客様が徐々に増えていった。
そんな方たちの中で、雨でも雪でも、毎週顔をかならず顔を出してくれるNさんというご夫婦は「今日は行けないの、ごめんね。さみしいけど来週ね。」なんて電話をくださることもあった。(アリガタイコトデス!)約束も予約も何もしていないのに、本当に毎週毎週欠かさずお花を買いに来てくださっていた。
そのNさんがこんなことを言っていた。
「お花があると、水をかえたり、切り戻しをしたり、いろいろやることが出てくるけど、それがきちんとできている時は、他の自分の状態も整っているんだなとわかる。つい水替えを忘れて花がしおれていると、ああ少しバタバタとしていたな、花の手前にある日々の雑事に追われていたな、とわかる。せわしない時って、どうしても花が一番最後になるから。花がきれいな時は、花以外の周りにも気を巡らせられてる、自分もいい状態でいられている証拠。」

画像1

     ☆

花のある暮らしで、得られる効果については、さまざまな実験もされていたりして、それによると、生花のある部屋で過ごすと、ない部屋で過ごす場合よりも副交感神経の活動が29%上昇し、交感神経活動が25%低下したそう。ストレス状態を減らし、リラックス状態を増やすことができる、のだとか。
https://www.mizuho-ir.co.jp/case/research/flower2012.html

また、自分でお花をいけることは、さらにリラックス効果を高めることができるなんていいう記事も見つけました。
http://mhs.or.jp/blog/2016/05/post-29.html

このような調査結果は、エビデンス?のようなものなので、へー!とも思うのですが、実際に花をいけたときのワクワクしてうっとりするような感じや、花がある暮らしの中でかわいいなー、きれいだなーと思う自分の感覚の方が、調査結果よりも忠実に人のこころの真実を伝えているのではないかなーとも思ったりします。

     ☆
何はともあれ、花を手にとって、その美しさにふれて、花のある暮らしを楽しむ人が増えるといいな。Enjoy your life with flowers!

そして、花を愛する一人として、そのお手伝いがすこしでもできればうれしいなと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?