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花いけのキホンのキ、花選びはお花屋さん選びから

花を買うのって、敷居が高いというお声を聞くことがあります。
どの花を選んでいいのかわからない。だから、買う時は、見えるところにある、束になっているミニブーケをつい手にとってしまう。おススメはどれか、最初から聞いてしまう。
もちろん、それも正しいお花の選び方です。
それぞれのお花屋さんが、そのセンスと愛情をこめてつくっているミニブーケも、おススメしてくれるお花も、みなさんに楽しんでほしくてアイディアを駆使して作っているものだから。

そして、花屋さんに行くことに慣れてきたら、たまには、自分で選んでみるのも楽しいものです。

自分のおうちにご招待する花を、自分でイチから選べるようになったら、それはとてもすてきなことだと感じます。

★まずはお花屋さんに入って、そこにある花を眺めてみる
お花屋さんに入ったら、そこに並んでいる花たちを眺めてみましょう。その中で特に気になる花を見つけたら、その花のそばで、もう少し眺めてみましょう。
「なにか気になるものがありますか?」店員さんに聞かれても、まだ決まってなければ「どれも素敵ですね」とか言って、やり過ごしましょう。ドキドキしなくて大丈夫。自分の気になる花が見つかるまで、ゆっくり選べばいいのです。

なんとなくこの花が気になるな、と思ったら、店員さんに伝えてみましょう。
例えば「このひまわりが気になるのですが」。すると、何本かあるひまわりの中から、そのうちの1本をとってくれるでしょう。
もしも、あなたが、その1本ではなく、違う1本、あっちにあるほうの1本に魅力を感じているのなら「あちらの1本を見せてもらえますか?」と尋ねてみましょう。
花は、一本一本、咲き方も、色も、微妙に違います。茎のラインも違うし、葉っぱの付き方も違います。

そこで面倒くさそうに、「あっちですか?」などと無粋なことをいう花屋さんには、次からはもう行かなくてもいいです。一本ずつの違いを楽しんでいる、違う花屋さんを探してみましょう。
(お花屋さんがそこ以外に無いのであれば、ネットなどで探すのもひとつの手です。最近は少量でもお花を送付してくれる、センスのよい花屋さんがたくさん出てきています)

そして、いいなと思うひまわりの中で、これだ!と思う1本を見つけたら、次に、一緒にあわせる花も同じように選んでいってください。
「あの花をあわせてみてもらえますか?」「あっちの葉っぱは?」と色々組みあわせてみましょう。

★そして、おしゃべりの時間を楽しもう
何と合うのかな、と迷ったら、店員さんにアドバイスを求めましょう。一緒に選ぶことを楽しんくれる花屋さんなら、きっとそのアドバイスは的確なのではと思います。

でも、花屋さんも迷います。
このお客様はどんな花が好きなんだろう、どういう花びんにいけたいんだろう、今日の気分はどんななのかな、向こうもいろいろ考えながらお花を提案しています。

コミュニケーションしないままではわからないことは、積極的に話してみましょう。「今日はお客様がくるので、華やかにしたくて」とか「先週までの忙しさがやっと終わったので癒しに」とか
「こんな花びんを買ったから、それにいけたくて」とか、どの花がいいか以外にも、他愛ない話をすることで、花屋さんの花選びもバージョンアップしてくるはずです。

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自分のその日のインスピレーションと、フィーリングの合う花屋さんとのコミュニケーションで
お花選びはもっと楽しくなるはず。
自分にとってハッピーな気持ちになれる花屋さんをもつことは、毎日をより豊かにする一歩になるかもしれません。
Enjoy your life with flowers.

(この記事の最初の写真は、グリーンと白のコントラストがきれいなユーフォルビア。茎を切ると中から白い液体が出てきます。五分くらい水から出したまま放置しておくと、かさぶたように固まります。固まったら、爪などでこそいで取ってから、水にいけましよう。取らないと蓋のようになって、水がすえない事があります。)

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