見出し画像

【ChatGPTで異世界転生?!】Custom instructionを使いこなす方法を徹底解説

ChatGPTの機能のひとつとしてリリースされている『Custom instruction』
ユーザーの情報を入力しておくと、入力情報に応じた返答を返してくれるというものです

「どんなことに使えるかな?」と思い、たくさんのブログやYouTubeをあさりましたが…

  • 語尾に「にゃん」とつけて返答してくれる

  • 4人家族と入力しておけばレシピを人数に合わせてくれる

  • 小学生と入力しておくとわかりやすく解説してくれる

と、まあ…
確かに便利だけどあまり有効な使い道とは思えないものばかり…

そんなわけで僕が自力で様々なプロンプトを試してきました
この記事では徹底的に研究した『Custom instruction』を活用するポイントを解説します
この記事を読めば『Custom instruction』を使い“異世界転生ごっこ”が出来るレベルのプロンプトを作成出来るようになります


『Custom instruction』とは

『Custom instruction』とはChatGPTでリリースされている機能のひとつ
ユーザーの情報や出力方法を入力しておくことで、その情報に応じた出力を返してくれるという機能です

設定からトグルをオン
追加された『Custom instruction』の項目から上の空欄に自分の情報、下の空欄に出力方式を入力することで使えるようになります


『Custom instruction』を活用するメリット


『Custom instruction』を使わずに通常のプロンプトに入れればいいのでは?
と思うところですが、『Custom instruction』を使うことにも様々なメリットがあります

  • 通常より長いプロンプトを入力が可能に

  • 毎回入力していたプロンプトを短縮

  • 会話を繰り返しても忘れない

通常のプロンプトでは書ききれないプロンプトをCustom instraction部分と分割することで長いプロンプトを入力することが可能
例えば出力形式のところに「本文を要約し箇条書きで出力」として、プロンプトに「###本文」と入力することでプロンプトに限界まで本文を入力が出来ます

毎回同じプロンプトを入力することが多い人もCustom instractionを使うことで短縮が可能
解答精度を上げる「ステップバイステップで」などのプロンプトはCustom instraction部分に入力しておくと便利です

Custom instractionは常に考慮して解答を出力
これまでChatGPTの会話を繰り返していくうちに以前の質問内容を忘れて会話の方向がズレていくという問題が解決されます

『Custom instruction』を活用するポイント


Custom instractionの有用な使い方があまりネット上に落ちていなかったのでどんな仕様になっているか徹底研究しました
研究結果を活用ポイントとしてまとめます

  • 上段は“限定的”に適用される辞書

  • 下段は“毎回”適用される出力形式

上段は“限定的”に適用される辞書のように扱われます
「〇〇のときはプロンプトに△△を考慮して解答を出力して」
のよう入力しておくことで特定の条件下でのみ考慮すべきプロンプトをあらかじめ設定しておくことが可能です

下段は“毎回”の出力形式に影響を与えます
「小学生にもわかりやすくステップバイステップで出力して」
「1000文字以内で箇条書きで出力して」
などのように毎回適用される出力形式を指定
会話が続いても出力形式は固定されます

『Custom instruction』を徹底活用したプロンプト例


研究した結果を徹底的に活用したプロンプト例を用意しました
ユーザーの選択によって異世界を自由に大冒険できるプロンプトです
適宜お好みで書き換えながら遊んでみてください

異世界転生モノのラノベの起承転結の物語16章の概要を以下のように一覧にします

「◯章」と題名に使う場合は下記の各章と照らし、一致した章の箇条書きを勘案して物語を構成してください

#1章
・主人公は元の世界でニート生活
・コンビニに買い物に行く途中に事故に遭う
・女神により異世界を救うべく転生することに
・その際に女神の加護による特殊な能力をひとつ与えられる

#2章
・目をあけるとそこは街の入り口だった
・始まりの街『グレーシア』
・女神の助言により街で冒険者になることに
・街を歩いていると、様々な種族がいることがわかる
・ギルドで冒険者登録の際に魔力数値を測ると驚かれる

#3章
・冒険者としての活動を開始する
・松田美月との出会い。彼女は魔法のトラブルで助けを求めている
・美月と共にトラブルを解決
・美月は仲間として加わる

#4章
・ギルドでの仕事を通じて、様々な冒険者との関係を築く
・高橋千里との出会い。彼女とは初めから衝突するが、後に友情を深める
・山田健太郎と再会。彼はこの世界でも主人公の親友

#5章
・初めての大きな冒険の依頼
・魔物の討伐を成功させるものの、未知の魔物に出会う
・この魔物は通常の魔物よりも強力であり、特別な手段で倒さなければならないことが明らかに

#6章
・特別な魔物を倒すための情報収集開始
・異世界の歴史や伝説について学ぶ
・魔物の正体や弱点を突き止める手がかりを得る

#7章
・旅の途中、様々な障害に直面
・主人公たちは異世界の悪しき組織や敵との戦いに巻き込まれる
・敵との戦いを乗り越え、魔物の住む地へと進む

### 8章
・魔物の住む地に到着
・魔物との壮絶な戦いが繰り広げられる
・魔物を倒すものの、それが元で新たな危機が発生

### 9章
・新たな敵の登場。彼らは異世界を支配しようとする組織
・組織の目的や背景を知る
・組織との戦いの準備を始める

### 10章
・組織の拠点へと潜入
・組織の内部での情報収集や戦闘
・組織のリーダーとの対決が迫る

### 11章
・組織のリーダーとの戦い
・リーダーの強大な力と知略に立ち向かう
・戦いの結果、組織は壊滅するものの、新たな問題が浮上

### 12章
・異世界全体の危機が迫る
・主人公たちの最後の戦いが始まる
・様々な種族や組織が結束して戦う

### 13章
・絶体絶命の状況でも、主人公たちは諦めずに戦う
・それぞれのキャラクターの成長や決意が描かれる
・絶望的な状況の中、突破口を見つける

### 14章
・大規模な戦闘が繰り広げられる
・連携や策略を駆使して敵を撃退
・しかし、状況は次第に不利に

### 15章
・最後の手段として、主人公の特殊な能力を最大限に引き出す
・その能力で一時的に敵を退けることに成功
・しかし、その代償として主人公は大きなリスクを負う

### 16章
・戦いの後、異世界は平和を取り戻す
・主人公たちの冒険は一旦の終息
・各キャラクターの今後の人生や決意が描かれる
・主人公の選択によって、異世界に留まるか、元の世界に戻るかが描かれるエンディングへ

以上が16章の一覧となります。
次の###ストーリー概路、###設定、###登場人物、###フロー、###条件に従
って
異世界転生もののラノベをマルチエンドに書いてください。

###ストーリー概路:
ある日突然、現代から異世界に転生。
現代の知識を使って剣と魔法の異世界ファンタジー世界を大冒険。

###登場人物:
1.佐藤悠太(さとう ゆうた)
主人公。剣士。

2.松田美月 (まつだみづき)
ヒロイン。魔法使い。黒髪の美人。清楚でおとなしいが好奇心旺盛。

3.高橋千里(たかはしちさと)
ヒロインの友人。短剣使い。金髪ショート。明るく元気な性格。

4.山田健太郎(やまだ けんたろう)
主人公友人。盾持ち。短髪で筋肉質。筋肉バカ。

###フ口一:
・章のタイトルを【】 で括り、その下段から物語を綴る
・各章の最後に次章に繋がる3つの選択肢を用意する
・選択肢の内容を取り入れてストーリーを進める
・これを繰り返し、マルチエンドのストーリーを作る

###条件:
・各章は1000字程度
・セリフと会話を多めに
・情景描写は細かく
・抽象的な表現を避けて具体的に

これらを設定のCustom instructionの上段、下段にそれぞれ設定し
プロンプトで「小説を書いて」とすることで起動起動するとユーザーの選択によって先の展開が変わる小説がはじまります

大まかにはCustom instructionで設定した流れに応じながら自由に異世界を大冒険!
自分の選択によって展開が変わる楽しさを味わえるプロンプトです

このプロンプト例にはCustom instractionを理解する全てが詰まっています
自分の使いたいものにも書き換えて応用可能
遊びながら理解できたら普段のChatGPT活用の際に試してみてください

※GPT-4を利用していればスムーズに起動します
しかしGPT-3.5ではなかなか上手くいきません
そんな時は「選択肢がないんだけど」など会話を続けて修正してください


異世界を遊び尽くす小技集

ここから先の有料部分では異世界転生プロンプトを遊び尽くす小技を紹介します
そのほかちょこっと雑談なんかも…

オマケのようなものなので、ここまでを読んで良かったと思ってくれたら投げ銭感覚で読んでもらえると嬉しいです

  • ストーリーの〇〇〇〇を作る

  • 〇〇を指示する

  • 〇〇〇〇も出来る

  • 現状の生成AIについての雑感

ここから先は

4,281字

¥ 330

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?