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学校図書館と私。

学校には図書館がある。

小学校では図書委員をし、高校では図書館報作りに邁進し、
大学では校内インターンの一環で大学図書館の手伝いをしている私にとって、
学校図書館とは大きな意味を持つ場所だ。

図書館の利用者と裏方のどちらも経験したからこそわかった
「学校図書館」の意義を少しお話ししたい。


学校図書館の意義は大きく分けて
「本との出会いの場」「拡大の場」「居場所」
3つがあると思っている。


まず、「本との出会いの場」である。

一番イメージしやすいのがこれではないか。
図書館に行って、本棚を見て、面白そうと思った本を手に取る。
少しページをめくって、やっぱやめた、と本棚に戻したっていい。
読みたくなった本が、読みたくなったときが、その本の読み時だからである。

一般的に人が本を選ぶときの基準となるのは、
ジャンルや作者、表紙のデザイン、厚さなどであるが、
特に学校図書館では、それ以外の視点からのアプローチが重要である。

生徒・学生時代は幅広い知識を得ることが重要だが、
どうしても興味のある分野の本を読みがちである。

そんな中で大きな役割を発揮するのが、
思いがけない本との出会いをプロデュースする学校図書館の登場である。

同窓生作家が書いた本、話題となっている本、授業で扱われた本を表に出したり、
時には本を開いた状態で置くことで、目に止まりやすくするという方法もある。

ここまでが「(思いがけない)本との出会いの場」の話である。


次に、「拡大の場」である。

図書館は、内容ごとに本が置かれている。
自分の興味のある分野の本が置いてある本棚の目の前に行くと、
そこは夢の空間である。

自分の未熟さを思い知らされたことを悔しく思いつつも、
まだまだ知らないことがあるのだという期待感で胸がいっぱいになる。

興味がどんどん広がっていく。

高校の学校図書館では、イベントを行っていた。
自身の興味があることや、さまざまな経験を生徒が生徒に向けて話すのである。

図書館は「静かにする場所」である概念を打ち壊すとともに、
生徒と本のつながりの場、そして生徒と生徒のつながりの場という
図書館本来の役割を引き出そうとしたからこそできたものである。

学校図書館は本を通じて、生徒・学生がさらに興味を広げたり、
人間関係を広げたりできる、そんな「拡大の場」である。


最後に「居場所」である。

私は図書館が好きだ。

私が高校時代のほとんどを過ごした図書館は、
本を読まなくてもいい図書館だった。

碁盤が置いてあり、囲碁をうつことができた。
ぬいぐるみが置いてあり、いつでも抱きしめることができた。
座り心地のいいソファーが置いてあり、昼寝だってできた。
もちろん、たくさんの本が置いてあり、読むことができた。

学校は学びの場であるから、どこにいても勉強の二文字がついてくる。
そんな中で、勉強を意識させない数少ない空間が、図書館であった。

図書館は、自分の「〇〇したい」という気持ちが何より大事にできる空間だった。


小学校では、休み時間にみんなが一斉にグラウンドや体育館に行くなか、
図書館に行く子は友達が少ないとか、コミュニケーション能力が低いなどと
言われてしまいがちである。

中学校・高校とあがっていくにつれ、
図書館は自習室のようになってしまいがちである。

図書館は学校の隅のほうにあることが多いからか、
どうしても湿っぽいイメージがついてしまいがちである。

しかし、図書館は子供たちの可能性を無限に広げ育てることができる空間である。
勉強にかぎらず、その子自身の個性を伸ばすことができる空間である。

学校図書館というものにスポットがあたり、
その価値を見直す動きが少しでもあれば嬉しい限りである。

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文学では就職できない時代に、文学を学んでいる大学生です。 おいしいもの、水族館、ねこ、優しいことば、冬が好きです。 無駄と言われるものを愛していきたい。
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