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「花吐き病」が現実にあったなら、私はもういない。#2

皆さんこんにちは。なぎさです
前回本名を出してお話しましたが、一応ネット上なのでこれからはなぎさで名乗らせてもらいますね。

「花吐き病」とは

「花吐き病」ってご存知でしょうか?現実にある病気ではないのですが、口から花を吐いてしまい、最後には花を詰まらせて窒息死するという架空の病気です

具体的には、片想いを拗らせると口から花を吐き出すようになり、出てくる花の花言葉によって意味が変わる、とかなんとか。よく2次創作の作品で使われる概念です。

私この系統の作品よくネットで読むのですが、その度に「現実になくて良かったな〜」と感じます。
もし本当にあったら私高校生くらいの時に窒息しちゃってますから。

想いの拗らせ

わたし人より片想いの数だけは多いと思っている節がありまして。まあ恋愛というより依存に近い部分もあるのですが、とかく誰か特別に感じていた相手が暦算で多いのは確かです。

ただどうしても他人との比較をして、「この人には私なんかよりもっといい人がいるはずだ」。と勝手に自己解決して無理やり忘れようとして、忘れられない人というのもいました。

実際にいまも片想い拗らせています。会いたくてもそう簡単に会える距離じゃないし、自分の病気のことで迷惑をこれ以上掛けていいものかどうかとか、さっき言ったように「私よりもっと幸せにさせられる人がいるのでは」とか。

考えればキリがありません。何年も何年も拗らせて、やっと言えるようになったけど、フラレちゃって、でも諦められなくて……そんなことを繰り返しているのが私です。

それに、些細なことで喧嘩してしまい疎遠になって、本当の気持ちを伝えられないまま何年も経ってしまった親友もいます。今から考えると後悔だらけです。太宰流に言えば「恥の多い人生を送ってきました」でしょうか

そんな人間の私ならいとも簡単に花を吐いてしまうでしょう。治したくても想いを伝えて相手に更なる重荷を背負わせたくない。だからなにも言わずに亡くなろう。そう考えるかもしれません。

もし吐くなら…リナリアとか勿忘草とかですかね?「この恋に気づいて」とか「私を忘れないで」とか。
自分の吐いた花に囲まれて衰弱して亡くなるのも、それはそれでロマンチックかもしれません。もっとも、相手にその想いが届くかは別問題でしょうし、何なら届かないでしょうが。

愛することは、誰かを傷つけること

私の好きな人が別の誰かを好きになって、それを知った時私は傷つくのでしょう。その立場の違いが恋によって引き起こされるのだと、最近思うようになりました。

どこの誰かも分からない相手とはいえ、他人が傷ついて嬉しいはずがありません。好きな人が恋焦がれている相手なら尚更のこと。

なら、私の醜い恋の感情は隠し続けて花でも吐いたほうがいい気がします。仮に哀れに思って両想いの振りをされても、残酷なだけですから。


そんなことを、毎晩のように想いながら。
誰にも知られることなく、私はアネモネの花を吐き続ける。

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