回を重ねる
小学生の時、フェルトのマスコット作りが大好きだった。夏休みの工作も、そのマスコットでモビールを作ったことを思い出したぞ。
息子の家庭科の教材が、部屋を片付けた時に出てきたようで、捨てる山の中に紛れていたのを発掘してしまった。六角形に綺麗に切られたパーツが12枚。これ、繋ぎ合わせて、ぱんぱんにワタを詰めたらボールになるかな。そんな好奇心に負けてしまった。
フェルトなら、やっぱりブランケットステッチ!
私、得意だったはず。パーツの色が6色で、引き締める効果を狙って黒の糸を使おうと決めた。
黒いパーツもあるんだから、黒のところから始めれば良いものを、何も考えず黄色から始めた。小学生以来ってことはないはずだが、久しくやっていないステッチは、笑えるほど不揃い。ヘタクソすぎる。
だけど、針を進めるごとに、整ってきた。
針目の間隔が一定になり、見栄えのいい長さもわかってきた。
一度覚えてマスターした事でも、ずっと離れていたら感覚を忘れてしまうんだな、と、こんな簡単なステッチでも思い知った。
そして、忘れてしまっても、また繰り返すうちに感覚を取り戻す事が出来る、とも思った。
続けること、繰り返すことを、過小評価しがちな私の教訓として、心に刻もう。
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