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男は女性のおっぱいばかり見てるってホント?

一般的に「男性は女性とすれ違うと顔よりも体にすぐ目がいく、中でも胸には目がなく、なめるように視線を泳がせる」といわれますが、これから紹介する二つの調査は、そんな固定概念を覆す驚きの結果を示しています。

一つ目は、米ネブラスカ大学リンカーン校のサラ・ジェルベー教授のチームが、2013年9月に性科学誌「Sex Roles」に発表した心理テストです。

ジェルベー教授は、女性の体のどこに視線が行くか、そして視線の行く先に男女差があるのかを調べるため、36人の男性と29人の女性に10人の女性の全身の水着写真を見せる実験を行なった。
写真の女性は、魅力度を強調するために全員デジタル加工され、曲線が美しい(バストが大きく、ウエストがくびれ、ヒップが大きい)、やせて直線的な体つき、その中間の3つのタイプが用意された。
そして、アイトラッキング(視線の動きを測定する装置)を使い、被験者が写真の女性のどこに、どのくらいの時間視線をとどめたかを記録した。
 (1)写真を見た瞬間、男女とも最初に目が行くのは「顔」だった。続いて、胸、ウエスト、ヒップなどに視線が集中したが、それは男女共通だった。男はすぐ胸を見るという俗説は間違っていた。また、男女とも女性の同じ個所に同じように興味を示した。
(2)男女とも最も長い時間視線がとどまったのは「顔」だった。男は顔より体に興味があるという俗説は間違っていた。
(3)男女とも「大きな胸」「細いウエスト」「大きなヒップ」を持つ曲線が美しい女性の写真の方が、視線の滞在時間が長かった。女性も「男性目線」で女性をモノのように見ていることがわかった。
(4)意外なことに、全体的に「胸」に視線を向ける時間は、男性より女性の方が長かった。特に曲線が美しい女性の写真では、セクシャルな部分(ウエストのくびれ、ヒップ、胸の谷間)に視線をとどめる時間は、男性より女性の方が長かった。女性は、セクシーな女性に男性以上に「目を奪われる」ことがわかった。

二つ目は、2011年7月の、ロンドンのある調査会社が「ファッションブランド「H&M」の広告写真のどの箇所に顧客の視線が行くか」の調査です。

美人モデルがビキニ姿で海岸に立つ広告写真を、男女50人ずつに見てもらい、アイトラッキングで目の動きと視線がとどまる場所、時間を調べた。
すると、ほとんどの男性はまず「」、続いて「」、「下半身」と視線が動いたのに対し、女性の大半が最初に見たのは「」だった。
続いて「」「下半身」の順番である。
また、視線が「胸」にとどまる時間も女性の方が男性より長かった。
男性は「胸」よりも「顔」を長く見ていたのだ。
面白いことに、男性がほとんど視線をとどめなかった箇所を女性は時間をかけてしっかり見ていた。おへそからビキニラインにかけての下腹部だ。お腹がたるんでいるか、引き締まっているか、厳しくチェックしていたようだ。

次は、ネブラスカ大学のサラ・ジェルベー教授のコメントです。

「女性が他の同性を眺める時に、男性目線で観察していることが判明したのは興味深い結果です。
女性には男性目線で自分自身を眺める癖があるためか、他の女性を判断する際も、内なる男性目線でシビアに評価する傾向があります。
男性は一般に思われているほど、女性の胸にばかり関心を寄せているわけではありません。
女性が、他の女性の胸に目が行くのは、(男性を奪い合う)ライバルとしてセクシャルな部分を自分と比較するためだと思います

この記事は、ネブラスカ大学のサラ・ジェルベー教授の「「内なる男性目線」がスタイルでばかり自分たちを評価することにつながり、女性にとってマイナスになっている」というコメントで結んでいます。

#胸 #おっぱい

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