街から消えた表現

街から消えた広告を取り上げます。ゲイの方にアピールすると思われる表現です。

一つ目は新宿2丁目のHIV啓発の看板です。
ゲイ向けイラストレーション/アニメーションの制作で知られる村田ポコ氏がイラスト・デザインを担当したHIV啓発の看板が2013年12月より新宿2丁目に設置されましたが、近隣住民からの苦情によりイラストの内容を変更せざるを得なくなりました。
広告主は「看板は公序良俗に反するものではない」と新宿区役所と交渉を行ったものの、聞き入れられませんでした。
修正後のイラストでも「下着が見えている」という理由から受理されず、村田ポコ氏本人ではなく、代理店の側でイラストの加筆がさらに行われました。

新宿2丁目のHIV啓発看板、新宿区役所から描き直しを命じられる


二つ目は毎年JR東日本の駅構内に設置されている蘇民祭(そみんさい)の宣伝ポスターです。
2008年の2月13日の蘇民祭の宣伝ポスターが、JR東日本(JR East)により「不快感を与える」として掲示を拒否されました。
同地域担当のJR東日本盛岡支社の広報室は、「ポスター掲示がセクハラにつながるかもしれない
駅はいろいろな人が利用する。このポスターのデザインに不快感を持つ人も出てくる可能性は高い」と判断したとのこと。

奥州市の同祭開催担当者は、JR東日本に対し2007年11月に、例年どおりポスター600枚の掲示を申請しましたが、同社から図柄の変更を求められ、市では元はまったく何も身につけていなかった男性達の写真に、白い下帯を加える修正を行いました。

※蘇民祭(そみんさい)/岩手県奥州市水沢区黒石町にある黒石寺(こくせきじ)で、ふんどし姿の男性たちが厳寒の深夜、幸運を願い、もみ合いながらお守りの入った「蘇民袋」の争奪戦を繰り広げる祭り。毎年2月に行われている。

岩手伝統の裸祭りポスター 「きわどい」とJR東日本が拒否

#新宿2丁目 #村田ポコ #JR東日本 #蘇民祭

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