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レビュー・感想文

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小説や漫画、映画のレビュー・感想文
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2019年9月の記事一覧

玉子と白眼

『とける、とろける』 唯川 恵

とろけるような快感の先にある落とし穴。落ちる為だけのものでなければ、埋められた瞬間のオーガズムを与えてくれる為だけのものでもない。ふたつでひとつと言わんばかりに理屈に欠けるのに、それは内緒にして置こうよ、と突っ込みたくなるほどリアル。

『眼球譚』 オーシュ卿(G・バタイユ)

エロティシズムと死。相反するようなものこそ一つに重なる瞬間がある。余白のない恍惚とした

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