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ちくさ高原ヒルクライム Bクラス 優勝

第36回 ちくさ高原ヒルクライム
カテゴリ:Bクラス
日時:2023年11月5日(日)
場所:兵庫県千種町
天候:晴れ

【目標】
Bクラス優勝 ロングコースPR 
AB同時スタートなら3着以内に入る


【機材】
フレーム:S-WORKS Tarmac SL6 リムブレーキ
フロントホイール: BORA ONE 35 CORSA グラフェン2.0  クリンチャー
リアホイール:レーシングゼロ(アルミ)GP5000S クリンチャー
ギア:フロント 52-36  リア 11-28
重量:約7.4kg
レース2日前の鈴鹿エンデューロでリアのBARA ONEが破損したので仕方なくレーゼロで走ることに。

【Bクラスにした理由】
Aはロングコース+ショートコース
Bはロングコースのみ
Cはショートコースのみ
ちくさは春と秋の年2回開催される。
僕は過去、2回Aで出場している。(第34回14位、第35回7位)
ちくさの2日前にスズカエンデューロ4時間ソロを完走する予定でした。スズカで疲労した状態でもBのロングコース1本だけならなんとか勝負に絡めるのではないかと思った。
スズカが雨ならスズカはDNSして、ちくさBを全力で勝ちに行く。
「ちくさBで入賞したら富士ヒルでゴールド獲れる」と峠13さんが仰っていたのでフラグを立てる(笑)

【当日まで】
ちくさの2日前の鈴鹿エンデューロ4時間ソロでホイール破損によるDNFでした。鈴鹿の日はホイールの破損、精神的ダメージ、移動の疲れ、帰宅後にせわしなく動いていた疲労から、ちくさは行くか迷っていました。ちくさは鈴鹿より遠い。高速を使っても片道3時間ぐらいかかる。往復6時間と高速代をかけて行く価値はあるのか?行く気分になれるか?
ちなみにスズカは45分でDNFしたので脚は元気。
翌日、1.5時間ほど軽くローラーしてから自転車のチェックがてら念入りに整備していたら、少しやる気が出てきた。当日起床して行く気になったら会場に行こうと決意。

【レース当日】
3時起床。気分は悪くない。準備は整っているし行くことにする。
水分を摂って軽く白米を食べて、トイレで1回目の軽量化。
4時に自宅を出発。車を運転しながら炭酸水を飲み、冷凍焼きおにぎりと干し芋を食べる。最近レースの前は専らこの組み合わせだ。
かさいサービルエリアで2回目の軽量化。
6時40分ぐらいにちくさ高原スキー場に到着。すぐに3回目の軽量化。
軽量化の直後にトイレの入り口でAYUMOONさんと遭遇したw
一番手で受付を済ませる。そのタイミングでエントリーリストが張り出された。エントリーの締め切り期限ギリギリで申し込んだのに、何故かBクラス3桁ナンバーの一番最初の「ゼッケン101」だった。何故だ(笑)
リストを確認するとB34人、A30人。少ないぃぃぃ・・・
Cはなんと男女一人ずつしかエントリーしていない。ちなみに女性はhsjのチームメートである。出走すれば実質優勝。
Aは知ってる名前がちらほら。Bは二人しかわからない(しかも一人はDNSぽい)
この日は西日本だけで別のヒルクライムレースが知っているだけで3ヶ所あるので参加者がバラけたのだと思われる(熊野古道、八東ふる里の森、四川)

【アップ~レーススタートまで】

スタート地点の様子

アナウンスで、人数が少ないのでAB同時スタートの混走になると発表された。これでAの速い人達と回せば好タイムと優勝を狙える可能性が出てきた。着替えて準備を整えてスタート地点へ向けて下山。気温が高くなる予報だったのでウェアは完全に夏仕様で挑んだ。下山とアップのときだけアームカバーとジャケットを装着した。
アップはスタート地点から6kmぐらい走った。

スタート地点で速そうな人チェック。知り合いからも誰が速いとか教えてもらった。峠13さん、soleilの小林さん、イナヅマン、水嶋さん、15歳の子は要チェック。峠さんは言わずもがな。小林さんは一週間前の沖縄対策北摂練でご一緒して最後まで生き残った方だ。イナヅマンと15歳は先日の神河ヒルクライムの39歳以下の優勝と準優勝。15歳だけ同じBクラス。これは優勝は危ういか?病み上がりらしいけどそういう人ほど大抵速いんだ。水嶋さんの存在はイナヅマンが教えてくれた。長らく乗っていなかったけど涼しくなってからトレーニングを再開した富士ヒルゴールマンのTakaさんも意識しておく。
X(Twitter)で交流のあったTURBOマンさんとご挨拶。もう1人ジャージにドスコイの文字が見える方がいらっしゃる。ドスコイなんて文字みたらフィジカルオバケの某K氏を思い浮かべる。ドスコイはみんな強いイメージしかない。
峠さんがスタートラインの先頭に並んだので、僕は峠さんの横につく。最近レースで勝ってるし調子が良さそうだから着いていけば間違いないと思ったのだ。

【コースプロフィール】

Bクラスは12.5kmを1回走る

6.5km地点までは緩い勾配、6.5kmからゴールまでは平均勾配7.5%
平坦のような区間が一カ所ある。500m弱かな?
ラスト1kmは一気に勾配が上がる。

【作戦】
勾配が緩い区間は先頭で積極的にローテーションに加わって速度を上げる。勾配が上がるまでにある程度の人数を千切って差を付けておく。
勾配が上がってからは先頭から千切れないようにする。いけるようなら飛び出す。


【レーススタート】
まず水嶋さんが飛び出る、が…直ぐに峠さんが追い抜いてスタートダッシュをかます。マジかwwwいきなりこの強度!?って内心焦った。
あれ、峠さん平坦得意だっけ?このペースまで最後までもつん???どしたんwそこから峠さんが2分半ぐらい漢の一本牽き。カッコイイ///
峠さんが下がってからはイナヅマン、小林さん、水嶋さん、僕が中心になって先頭を回す。ちなみにロングコースで峠さんが一番前を走ったのはこのときだけだ()
勾配が緩い区間は4人でだいたい均等に回していたと思うけど、小林さんだけは一回の時間が短かった印象。さすがはE1のトップ選手、できるだけ脚を使わずに先頭で走っておられる。
経過タイムを確認しようとしてサイコン目をやると、下山前からのタイムが表示されている。レーススタートと同時にラップボタンを押したつもりだったけど押せていなかったようだ。こうなると経過時間がわかないけど、どうせ走行中にパワーは見ないし先頭集団で走るのみ!と意識を切り替えた。

アタックが掛かることもなく、4人で淡々と回していく。
先頭に出たときは体感的に6倍ぐらいで踏んでいた。
半分の距離が過ぎて勾配が上がってしばらくすると小林さん、水嶋さん、イナヅマン、僕の4人だけになった。振り返ると遠くに峠さんの姿が見える。追い付いてくるのは恐らく無理だな感じた。最初のアレがなければなぁ…

この時点でBクラス優勝はほぼ確実。
ここからはロングコースのタイムでPRを記録すべく頑張る。
クラスは違うけどこの4人の中で3着以内には入りたい。
4人のときに小林さんに「3桁ナンバーはB?」と質問された。「Bです」と答えると少し安心されたように見えた。

峠さんが見えなくなってから自分が4番目にいるときに「後ろいません」と声をかけた。そしたらイナヅマンが飛び出した。お、いったいった脚使え~と見送る。僕は水嶋んさんと小林さんの後ろに着いていく。二人とも静観している。このとき自分の脚にあまり余裕はなかったし結構ギリギリなところでツキイチしていた。ドラフティングの恩恵を受けられる勾配ではないがタレない良い感じのペースで走ってくれるので後ろに付いてペースメイクしてもらった。
イナヅマンは飛び出したまま一人で平坦区間に入る。
僕はここぞとばかりに得意の平坦で前に出てイナヅマンに追い付こうと踏む。当然2人は着いてくる。
平坦区間で追い付けはしなかったが距離は詰めた。
肘クイ合図をだして後ろに下がる。
イナヅマンが逃げるのを諦めたのか緩めてスキー場の手前で合流。
スキー場の駐車場を過ぎると一気に勾配が上がる。そのままゴール手前のカーブまで4人で走り、僕は4番目。途中で前に出ようと踏んでみるが踏めなかった。そして誰が仕掛けたかラストスパート。ちょっと出遅れた。ダンシングは苦手意識があったのでここまでずっとシッティングのみだっが、ここで全力を出すべくダンシングで踏んだら思った以上に踏めて3番目と距離が縮まったが、そのまま4番目でゴールゲートを通過。
小林さん、イナヅマン、水嶋さん、次いで僕。

【結果】
タイム 32:04
Bクラス 優勝
ロングコース 4着
Aクラスの3人と競ってもリザルト的には意味は無いけど、やっぱちょっと悔しい。最後ダンシングしたら思ったより踏めて距離も縮まったのでもっと早くからダンシングしておけばよかった。なんて思ったけど後の祭り。こういう経験と判断を含めての実力だ。
それでも前半でしっかり脚を使って回して、後半は強者達を相手にタレずに踏めたし、1着から9秒差でゴールできたのは少し自信に繋がった。

【表彰式】
なんと、プリンターの調子が悪いとかで表彰状は後日郵送ということになりました。

ずっとしてみたいと思っていた、お立ち台の前でバイクとツーショット。
人生初の優勝。念願叶った
Bクラス表彰 2位15歳の子 3位ドスコイTURBOマンさん ドスコイ!ポーズ


僕を表彰台まで運んでくれてありがとうSL6
hsjキャップのチームメートのお手製


クラスAの表彰式
2本目のショートコースの着順はロングコースの着順と同じだったよで小林さん、イナヅマン、水嶋さんとなった。

今回もしAクラスで走っていたとしても、リザルトのタイムを見る限り良くて4位だろうし、峠さんが1本目にスタートダッシュをかまさずに温存していたら負けていたと思う。

【パワーなど振り返り】

スタートで峠さんの後ろにいたのに6倍ぐらい出ている笑
グラフを見る限り前に出たのは4回。一回あたり30~45秒。6~7倍で踏んでいた。
勾配が上がってからはW'balがジワジワ減っているのでFTPをほんの少し越えるあたりのパワーで耐えながら走っているのがわかる。
神河のときより走ってる時間が8分というのもあるけど、神河より積極的に前に出て踏めていた。当然パワーも高い。
神河40分NP275 ちくさ32分NP285 (パワメは少し下振れしている)


過去2回との比較

今回がパワーもタイムも過去最高を記録した。
今回は人数が少なかったことと、異常に速い猛者達が参加していなかったり別のヒルクライムレースの方に行っていたこともあって、勾配が緩い区間のスピードが伸びなかった。
ショートコーススタート地点付近でのタイムは一年前より23秒遅れ。
8km過ぎ辺りから巻き返して、勾配がきつくなった区間でタレずに踏めていたことがわかる。ショートコース区間だけで一年前の記録と比較して23秒遅れから33秒先行しているので、なんと56秒も巻き返したことになる。
前半で温存したわけでもないに後半でしっかり踏めていたことがヒルクライマーとして成長していることの証として嬉しい。

ちなみに過去のクラスBのリザルトをざっと確認したらBのタイムとしては最速記録でした。AB同時スタートの混走だったり、そうじゃない年もあったり、天候やドラフティングの影響が大きいのであまり意味のない記録ではありますが、リザルト上はB最速を記録したことを密かに誇ってモチベーションにしておきます笑


おしまい。

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