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「私の初めては奈々さんに捧げます!」日笠陽子が水樹一座の一員となった日

2ヶ月ぐらい多忙によりなかなか更新していなかったが、今回の件はさすがに書かないと後悔すると思い更新することにした。

2019年5月5日。この日は「幕張イベントホール座長公演 “水樹奈々大いに唄う 伍”」というイベントが開催された。その名の通り水樹奈々による座長公演である。(以下敬称略)

そもそも座長公演とは演歌歌手が大舞台である劇場で開く興行形態のことを指すらしい。三嶋P曰く「これをうちのお奈々がやりたがって…」とのこと。演歌歌手志望だった名残である。
1回目は新宿コマ劇場。閉館間際の開催であった。
ちなみに水樹本人も三嶋Pも勘違いしていたが、実施されたのは2009年ではなく2008年である。いわゆるVやねん!の翌日…なんでや!阪神関係ないやろ!
2回目は中野サンプラザ。薩長同盟が結ばれた。
3回目は両国国技館。この回のみ現地参戦して升席を経験している。
4回目は代々木第一体育館。そして5回目となる今回はタイトルにある通り幕張イベントホールである。

今回はさすがに大型連休中ということもあり早々に遠征は断念。応募すらしなかった。
前述の通り3回目に参戦しているが、最後尾でモニターがほとんど見えず肝心の演者もあまり見えず苦い思い出があった。ライブとは違って座って鑑賞する時間帯が多いため、大きいキャパの会場だと色々と問題が起きてしまうのだろう。
それ以降、座長公演に関しては現地参戦になかなか前向きになれなかった。

しかし今回はライブビューイングがあった。
私は過去に一度だけ水樹奈々のライブビューイング(以下LV)に参戦したことがある。そこでは現場の雰囲気などをあまり感じることができず「やはり現場が一番」という考えを強く持っていた。そのためかGATE千秋楽のLVもナナラボのLVも行っていない。
だが座長公演は座って鑑賞する時間帯が多い。これはむしろLV向きなのではと思いチケットを購入した。
そしてもう一つ。もしかしたら出演者の中に…と嫌な予感がしたのだ。
その予感は的中してしまう。

座長公演の前半はライブパート。LVではほとんどの人がペンライトを振っていたが、座っている人がほとんどだった。
やはりライブに関してはLVではちょっと…と再認識した。
ちなみに「hungry hungry」の振り付けはやはりプーマポーズにしか見えない

前半と後半のつなぎで三嶋Pが登場。
三嶋PはつなぎのVTRとしてナナラボ夜公演での「New Sensation」を流してくれた。ナナラボの良い雰囲気が伝わってきた。

そして後半は演技パート。本人いわくコントだそうだ。確かに。
ナレーションはなんと本物の野沢雅子さん。ジェネリックではない。
今回の題材は杉田十勇士…ではなく真田十勇士。副座長である杉田智和が真田雪村役であった。「やったー!主役だー!」
真田十勇士のメンバーは保村真、名塚佳織、小西克幸、福圓美里といった水樹一座ではお馴染みのメンバーであった。つよそう。
そして座長の水樹奈々が猿飛佐助役であった。
しかし真田十勇士という割には俳優2名を含めて7名しかいない。どうやら残り3名は失踪したようだ。

水樹はここで松村和子さんの名曲「帰ってこいよ」を歌った。他界したオタクに向けての歌である(大嘘)

一方豊臣軍と対峙する徳川家康はキュアノリスケこと松本保典。
その家康の信頼するみずちの局として井上喜久子17歳が登場。おいおい。

そして次の瞬間、心臓が止まりそうになった。
「もしかしたら出演者の中に日笠陽子がいるかも…」という予感が的中してしまったのだ。
ちなみに井上喜久子17歳に対して日笠陽子は18歳(大嘘)

勿論他の日笠ファンが見に行っているはずもない。LVながらに他の日笠ファンを代表してしっかりと初舞台の雄姿を見届ける決意をしたのであった。

ちなみにこの日の朝こんなツイートをしていた。
「奈々さんの座長公演に日笠さん予想してる人いるけどそれはないと思う」
「舞台経験ないしあの面子の中だと萎縮してよさが引き出せないと思うからオファーしてないはず」
切腹モノである。

どうやら真田十勇士の残り3人は日笠と女優2名だそうだ。(うち1名は後に本職マジシャンであることが判明)
3名は豊臣軍を裏切ってみずちの局(実は服部半蔵)を慕っている。女優2名の服装がどう考えても調と切歌…そしてマムとマリアの声優…。適合者歓喜である。「何故そこで愛ッ!?」

その後、宮本武蔵役として副座長補佐の中村悠一が登場。またしてもおそ松さんネタでいじられていた。

日笠に関する小ネタは
「桜才学園生徒会会則!」(ちゃっかり太鼓と笛付き)→生徒会役員共 天草シノ役
「テレアポしながら魔王退治」→はたらく魔王さま! 遊佐恵美役
「バンドでドラムをやっている」→バンドリ 宇田川巴役
「ロンドンにも行った」→けいおん! 秋山澪役
「メニアック!」→妖狐×僕SS 雪小路野ばら役
あたりだろうか。ダンガンロンパはガチで怒られるそうだ。
脚本が生徒会役員共で共演していたあさぬママこと浅沼晋太郎だったので共演を期待したが残念ながらそれは叶わなかった。

最終的には裏切った3人は真田十勇士に戻り10人で力を合わせて信長の亡霊を打ち破った。豪華キャストが集まる様子はまさに最後に歌った曲「まつり」のようであった。キタサンブラックは出てきていない。
詳しい内容については他の方の感想をご覧いただきたい。

最後の挨拶では
日笠「私にとって初舞台!初殺陣でした!私の初めては奈々さんに捧げます!」
正直引かれてるとツッコミが入るが、
日笠「ちょっと自覚してる」
水樹「そんなことないよ!(両手を広げて待ち構える)」
日笠、それを見て走ってハグしに行く

尊いの一言である。
そして初舞台、初殺陣。本当に頑張っていたと思う。

そしてLV会場から帰る際にふと思った。
「日笠陽子は水樹奈々ファンの夢を背負っているのではないか」と。
10年前は西武ドームの客席やテレビからしか見れなかった雲の上の存在。それがいつの日か共演者となり、そしてこの日水樹一座の一員となったのだ。
まさに日笠陽子こそが水樹奈々ファンの夢なのだ。2年連続で公の場で水樹奈々とハグなんてファンからしたら羨ましい限りである。

ここ数年、私が若干日笠陽子寄りに応援している理由もそれかもしれない。
日笠陽子には水樹奈々のようなスター性はない。どちらかというと自分よりも相手を引きたてる真面目な人だ。本人はイメージを壊されるのが嫌なのが「そういうのいらない」とは言うが根は真面目である。

しかし私はその真面目さに共感を持った。
周りを笑顔にしようと常に全力な部分など、水樹奈々と似通っている部分も少なからずあった。ご存じの通り水樹奈々も真面目な性格として知られる。
そんな先輩の良い影響を受けている点が水樹奈々ファンとしてとても嬉しかった。それがファンになった一つのきっかけなのかもしれない。

しかし水樹奈々ファンをやめたわけでない。
今回の座長公演で二人のことが好きだと改めて確認することができた。それだけでも充分今回観に行った価値はあったと言える。

7月からはシンフォギアXVも始まる。この作品はシンフォギア最終章とも言われている。しかし二人の関係は今後も終わることなく続いていくことだろう。