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ドリミオプシス・マクラータ

多肉に熱狂している私に感化されたのか?娘も自室で多肉植物を育てるようになって4年が経つ。リトープスやオベサのような奇抜な多肉植物が好きで、窓辺でそれらを育てているが、何故かドリミオプシス・マクラータという観葉植物も育てている。

ドリミオプシス・マクラータは、ヒヤシンス科ドリミオプシス属マクラータ。遺伝子をもとにした分類により、今はキジカクシ科というらしい。
同じヒヤシンス科のマッソニアを調べていた時も、ヒヤシンス科でなくキジカクシ科なのだと書かれていた。
今はもう「ヒヤシンス科」と呼ぶのは古いのだ。「キジカクシ科ツルボ亜科(ヒヤシンス亜科)」と言う方が今流なのだ。
キジカクシ科には、元ヒヤシンス科と似ても似つかないリュウゼツラン亜科(アガベ)やスズラン亜科もある。
遺伝子をもとに…とあるが、同じ科なのにこうも見た目が違うと、こちらも戸惑ってしまう。植物の分類はなかなか奥深くて難解であり、まだまだ人間には未知な部分が多いのだ。こういう修正は仕方がないのかもしれない。

ちなみに、マクラータは多肉植物として扱われているところもあるが、球根植物だという人もいる。その辺りもマッソニアやフリズルシズルと同じなのかもしれない。球根植物を多肉植物とするのか、しないのか。白黒つけなくても、その単体を見ればいいのに。やたら分類したがるから、大変になるのだ。

そういえば、多肉植物だけなのかは知らないが、そもそも流通している植物の名称からして、不確かなところがある。英語の読み方を間違えたまま流通してしまったり。品種改良した結果、似たようなものが増え、最早見た目では判断付かなかったり。

しかしそんな不信感を感じながらも、札に書いてある名称を頑なに信じ、私は多肉植物を育てている。
正直なところ、名前なんぞ嘘でも本当でもどちらでもいいのだ。
ただ何かしら、それらしい名前が付いてないと呼びにくいし、育てる側としては不安なのだ。得体のしれない植物を育てることは、私には出来ない。私は意外と繊細なのだ。

大幅に横道に逸れたので話を戻すが、マクラータにとって、娘の窓辺の環境が快適なようで、リトープスやオベサよりも元気に育っている。
親株は毎年子を産み、分球。そしてまたその子が子を産み、また分球…と、孫やひ孫までできて、どんどん増えてきた。
私の子宝草に、マクラータの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいだ。
元気なことは喜ばしいことだが、娘の窓辺スペースも限界があるわけで、
増えすぎた株を分けてもらうことにした。子供株1体、孫株2体、ひ孫株多数…環境としては、ハオルチアが占領している窓辺が、やはり一番いいようだ。日が少なくても元気に育つのがマクラータなのだ。

これでフリズルシズルに続いて球根植物の仲間が増えた。多肉植物を育て始めて数年。幅も広がってきたように思える。ベランダにもスペースの限界があるので、数は増やせないがこれからも新しい多肉植物との出会いを楽しめたらと思う。