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学級理事になった、ようだ

顕微鏡の反射鏡の位置が、ちょっと変ね。でもかわいい。

息子が高3になった。中学生のころから起立性調節障害気味で学校を休みがち。よくなってきたかと思えば、今度は頭痛やら風邪やらで休みがち。昨年度は、コロナ禍がなければ欠時数オーバーで進級できないところであった。毎日熱を測るのが日課になって、思った以上に平熱が高いことを知った。37℃を超えては休み、熱がある日は体調が悪くないのに、熱が下がると今度は頭痛。進級できないかもしれない不安と、どうしようもない苛立ちに加え、近くに共感できるであろう人がいないことが余計孤立感が半端なかった。

なんとか進級することはできたけれど、結局今年度も、学校に行けた日はまだ3日しかない。コロナ禍が続くから、欠時数はオーバーしても大丈夫だろうけれど、学校に行かないと、やっぱり勉強についていけなくて、ひどくしんどい一年になるだろう。今年もまた、進級(卒業)ができないかもしれない不安と戦うのであろう。

4月の初め、「PTAのクラス理事」を引き受けられるかどうかのアンケートがあった。例年、自分の年間行事と見比べて、予定が重なっていなければ「誰もいなければ引き受けてもよい」という消極的な返事をしていた。結果、今までPTAの役員になったことが一度もない。今年の予定はスケジュールが重ならなかったから引き受けてもよいかと思ったけれど、卒業できなかった時、親の自分が卒業式やら謝恩会の準備をするのに、息子がその場にいないというのは切ないというか、悲しいというか、そういう感情が先行して、「引き受けられない」と返事をした。

昨年度はコロナ禍で、理事の集まりは一度もなかったようで、クラスの保護者にお知らせlineを送る以外の活動はなかったようだ。昨年度理事をしていたある保護者の方から、連絡があった。「今年も引き続き理事をやることになりそうなのだけど、一緒にやるならなぎさんがいいなと思って連絡しました」と。

少し悩んだが、誘ってくれたのは嬉しかった。考えようによっては、もし今年息子が卒業できなくて、来年知らない保護者の中で理事をやる(かもしれない)より、息子同士が数年同じクラスだった彼女と一緒の方がきっと楽しいだろうし、今まで一度もPTAとかクラスとかに関わっていないのだから、最後のチャンスと思って引き受けてもよいのではないか、と思った。

で、引き受けた。息子には、念を押した。「絶対、卒業だけはしてね。」

PC仕事では役に立てそうである。土曜日のオンライン保護者会は、基本マイクミュート、画像ミュートだが、一瞬だけ顔出し挨拶をするのが少し憂鬱だ。PCのカメラ部分に付箋を貼っているのに。まぁ、何事も経験か。

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