ミドルスクールEDH?
ミドルスクール、いいですよね。
4版~スカージに収録された約8,000種のカードプールの中から思い出のデッキやお気に入りのデッキを組んで遊ぶ。
いいじゃありませんか。実に文化的だ。素晴らしい。あなたもそう思いませんか?ええそうでしょうとも。
ところで
"まずうちさぁ…ミドルスクールEDH…あんだけど、やってかない?"▼
①"ああ^~いいっすね~"
当たり前だよなぁ?▼
②"じゃあ俺、ギャラ貰って帰るから"
あっ、おい待てぃ。肝心なとこ読み忘れてるゾ。▼
…実は私も1回しかやったことないんですよね。あ!今帰ろうとした方ちょっと待ってください。話は最後まで聞いてください!話を戻しますと、先日2度目の募集をかけたのですが4人集まらずに不成立になり小生は今失意と哀しみにうち震えながらこの文章を書いていると言うわけです。
というのもその1回目の卓が少なくとも私は楽しいと感じましたし2回、3回と重ねていくとどうなるのかその先を見てみたかったのです。茶番が長くなりましたがこの記事は1人でもミドルスクールEDHのプレイヤーが増えたらいいなーと思いながら書きました。そこでどんな人がミドルスクールEDHに向いているのか自分なりに考えてみました。
①ミドルスクールの競技志向にだんだんついていけなくなってきた人。
ワイです。ああ、そこのあなた、気を悪くしないで。私はミドルスクールをけなしているわけではありません。ミドルスクールは冗談抜きで私が唯一プレイしているmtgのフォーマットで、私はここでmtgの楽しさを知り、たくさんのmtg仲間と出会うきっかけを作ってくれた最高のフォーマットです。少年時代に体験したくてもできなかった体験を追体験して"思い出させてくれる"タイムマシンのようなフォーマットです。ウィザーズには申し訳ないですが私は新しいエキスパンションが出てもチェックすらする気になれません。というかしていません。私とmtgをつないでいるのは非公式フォーマットのミドルスクールだけです。私はもはやウィザーズの"お客様"ではないのです。
とはいえ2年も同じフォーマットを擦り続けていると大なり小なり飽きが来ることは完全には否定できません。Tier1のデッキはほぼ固定でそのランクから排除されることはおそらくありません。もし何らかの禁止改定が来ても、よほどぶっ壊れ改定でない限り大きく環境が変化することなくその地位にとどまり続けると思います。
ミドルスクールのデッキは比較的安価で組めるとはいえTier1のデッキは既に高額パーツの塊のようなデッキだからです。
白状しますと、というかここまで読んだ方は分かると思いますが私は"本場の"EDHもプレイしたことがありません。巷ではデッキレベルがどうとか、cEDHがどうとかかまびすしいですが私にはぶっちゃけ何の関心もありません。私の関心事はもっぱらミドルスクールEDHがはたしてボードゲームのような牧歌的な遊びとして機能するかどうかです。それならば通常のミドルスクールの息抜きとして、またはもうひとつの遊びの選択肢として遊びの幅が広がると思うのです。選択肢は多ければ多いほど良いにこしたことはありませんから。
②デッキ構築で自己表現をしたい人。
ワイです。ミドルスクールのカードプールには少年時代のノスタルジーをくすぐるカードもあれば、弱くはないし使いたいカードだけど現在の環境ではどうしても採用枠からこぼれてしまうカードがあります。むしろミドルスクールEDHという特殊環境でしか生きられない、養殖のいけすから外洋に放した途端に死んでしまう魚のようなカードがまだたくさん眠っていると思います。私はそういうカードにもスポットライトがあたればいいなと思っています。それは構築におけるオリジナリティの幅が広がることを意味します。
このイラストがいいとか、このカード好きなんだけど活かせる場所はないだろうかとか、構築で使うには重すぎるけどEDHなら活躍するかもしれないとか。8,000種類もカードプールがある中でTier上位のデッキの中に使われているのはその数%でしかないでしょう。まあ当然と言えば当然ですが純粋にもったいないなと思うわけです。
私は旧枠で印刷されたカードが好きです。というか旧枠のカードしか使いません。デジタルアートが導入される前の柔らかくもありちょっとアングラな雰囲気のあるイラストが好きです。赤や黒に多い絶妙な謎のデメリットを持ったクリーチャーが好きです。私は苔色のダイヤモンドがタップインしたり、煽動するものリースが戦場を苗木まみれにする光景を見てみたいのです。
確かに有効なジェネラルは限られているかもしれません。でもその中でも自分の好きなカードを使って1枚1枚シナジーを想像し吟味しながら100枚の束を組み、改造していく工程は楽しい経験だと思います。少なくとも私は楽しいと感じました。興味を感じた方は是非お気に入りのジェネラルや思い出のカードを探しみて下さい。大事なのは楽しいと感じることです。無論ゲームである以上勝ち負けがあることは否定しようがありません。しかしあまりそこに拘泥せず盤面のアクシデントに一喜一憂したりするのもmtgの楽しさだと思います。
まとめ
自分なりにふたつミドルスクールEDHの魅力をプレゼンしてみました。もし仮にこれでミドルスクールEDHのプレイヤーが1人でも2人でも増えてくれて、卓が成立するようになったとしてその先にどういう化学反応が待っていいるのか、私には想像できません。"やってみたけどやっぱつまんねーじゃん"となってひと時のあだ花として散っていく可能性もありますし"意外と面白いじゃん"と感じてくれた人が増えて定住してくれるかもしれません。ぶっちゃけるとそもそもこの記事で人が増えること自体、正直期待していません。
よしんば卓が立つようになっても結局デッキレベルだとかそういう退屈な議論が発生する可能性があるかもしれません。こうやって記事を書いてる本人が飽きてやめるかもしれません。でもそれは遥か先の話で今のところ杞憂でしかありません。ミドルスクールはやってるけど、"どうすっかな~俺もな~"とお悩みのあなた!試しに思い出のジェネラルで1個デッキを組んでみませんか?そもそもゲーム終わんの?とご心配のあなた。大丈夫です。何事もいつかは終わります!サーチも無限コンボも"一応"あります。
やはり大勢で懐かしカードまみれになると最高やで。
ああ~~早くタップインマナファクトまみれになろうぜ。
Discordの県北で会える奴なら最高や。
追記
書き終わって思ったのですが、そもそもこの議題(?)の原点は"その人がミドルスクールに何を求めているのか"に帰結するのだろうと思いました。
①ミドルスクールという独自の環境の中でソリッドにプレイを磨いて最適解を見出すことに価値を見出す人。
②昔プレイした(またはしていなくても)懐かしのカードやデッキや雰囲気を味わいたい人。
ミドルスクールというフォーマットがどちらの要望も満たすポテンシャルを持っているためどちらが正解ということはないでしょう。おそらく多くのプレイヤーが割合こそ違えど、両方の思いを持ってプレイされているのではないでしょうか?私は7割くらいの割合で②寄りの楽しみ方をしています。あなたはどうですか?
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