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1936年(昭11)ブラスバンドの編成と合奏法

 瀬戸口藤吉*1氏が考える最小編成は、クラリネット・コルネット・ホルンをそれぞれ二部に分け、最高音部の補強にD♭フルート(ピッコロ)とE♭クラ、ユーフォニアムはメロディの補強或は低音部、バスは低音部を受け持つという12人編成で、それに少しずつ楽器を増やしていき編成を充実させます。
 新たに加えるのはトロンボーン、そしてオーボエ、バスーン・テナーホルン、30人を超えてサキソフォーン・フリューゲルホルン、そしてE♭トランペット、45人でバスクラが加わり全ての楽器が揃います。現在の通常編成に加わることのない、フリューゲルホルン・E♭トランペット・テナーホルンが編成表に示され、サキソフォーンは最大編成でも2本のみの使用にとどまります。

*1 瀬戸口藤吉(せとぐち とうきち1868-1941) 軍艦行進曲や愛国行進曲などで知られる海軍軍楽隊長

                       writer Hiraide Hisashi


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