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まちづくりの「しくじり体験」を成仏させろ!泥まみれ「失敗」論

みなさんこんにちは。

鹿児島でまちづくりの会社を経営しています、永山(@nagayaaan)と申します。

鹿児島にUターンしてきて今年で10年になります。

8年前に起業して、どうにか死なずにここまでやってきましたが、振り返ると死屍累々の失敗事例と、避け損ねた地雷処理の跡が延々と…。

つい先日も、とある案件で大失敗をかましてしまい、全力謝罪をさせていただく場面がありました。関係者の皆さん、本当に申し訳ありませんでした。

こうして謝罪をさせていただくときの「ごめんなさいエネルギー」を、次の一歩に活かさない手はないよな、と思い。改めてこのエントリをまとめました。

1)私が踏みぬいてきた「まちづくりの地雷」たち

思えば、失敗だらけの人生です。

県内各地でいろいろと踏みしめてきた地雷の数々。よくあるものだけでも、ざっと下記のようなものが。。。

①地元のボスにしっかり筋を通すことなく動いてしまって大騒ぎ
→商工会や青年会議所などの地縁組織の重要人物に事前にご挨拶することなく活動をすることは少なくありません。中には、「おれは聞いてないぞ!」と言って大きく反発される方もいらっしゃいます。

②オンラインでの情報発信のみで発信した気になっちゃって大失敗
→BlogやHPのみで告知したことが、結果的に情報共有の漏れを招き、ご年配の皆様からお叱りをいただいたこともあります。

③場の雰囲気がニーズに合わずに大失敗
→楽しい雰囲気をつくるためにアイスブレイクを取り入れたつもりが、参加者のニーズにマッチしていなくて大炎上したことも。

④メディアでの情報発信が編集されてて大失敗
→プレゼンテーションイベントなどで、発言の一部を切り取って放映された結果、本人の意図と真逆の発信になってしまって大失敗したことも。

⑤お金が足りなくなって四苦八苦
→イベントやプロジェクトで当初想定していた予算に収まらず、自分たちが赤字分を補填したことも実はけっこうあります。。。


…思えば、いろいろ失敗してきたなあ。。。

ちなみに今回は…定期的に行っているあるイベントにて、初めてご参加いただいたある方に、イベントの趣旨や目的を十分にお伝えする場をつくることなく登壇いただき、結果的にご自身が求めるリアクションを引き出すことができませんでした。

「趣旨や目的を事前にきちんと共有する。」

当たり前のことが、できてなかったときって、本当に凹みます。

●●さん、本当にごめんなさい。以後、マジで気を付けます。


2)失敗を次につなげるために

コミュニティにおける失敗経験を、どのように次につなげるか。

「あのときに、あの失敗を経験出来てよかった」と思える状況をいかにつくるか。

そのためには、失敗から学べるものを吸収しつくす必要があります。

なぜ失敗したのか。それはなぜ失敗といえるのか。本来目指すべきゴールはどこにあったのか。それらを一つ一つ丁寧に検証することで、失敗から学ぶとともに、「次はこうしたらよいのではないか」という教訓が見えてきます。

特にコミュニティ単位でチャレンジする場合、成果が出ているときは、目的やゴール設定を改めて見直す機会を持つきっかけを作りづらくなります。だからこそ、失敗したときこそが、本質的な目標や目的を再確認する好機だったりするのです。

ということで、本日のメッセージ。

失敗経験は、それを十分に検証して学びつくすことで、成仏させよう!


すべての失敗体験と学びを、次のチャレンジに総動員することで、失敗を成仏させる。

こういう仕事をしていると、「偉そうなこと言ってるけど、おまえあのときあんな大失敗したじゃねえか!」と言われることも。

いやあ、もう、おっしゃるとおりです。

そして、その失敗経験を経て、いまも一人のプレイヤーとして、鹿児島でチャレンジを続けさせていただいています。

反省し、次に生かす。そして挑戦をつづける。これしかないんだよなあ、と、最近はそんなことを思っています。

しかし、失敗したそのプロジェクトが終わってしまったら?
失敗したその地域から追い出されてしまったら?
その会社をクビになってしまったら?

失敗を体験した舞台や環境をそのまま引き継ぎながら、次のチャレンジに取り組める機会は、実はそう多くありません。

そんなときは、「今日の失敗を今日の相手に返すのは無理。次の誰かを通して社会に恩返ししよう」と思うようにしています。

そうすると、自分だけでなく、仲間たちが何かに失敗した時のフォローのスタンスも自然と定まってきます。

「よし、この失敗、成仏させようぜ!」と、明るく声をかけてみる。
これ、おすすめです。


<アイキャッチイラスト:@sekimihoko

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