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市長就任から134週。脱炭素に向けて。

みなさまこんばんは。日置市長の永山です。

就任から134週が経過しました。

今週は、脱炭素に向けた動きをご紹介します。


1.脱炭素先行地域として、来年度への準備が進行中

日置市は今年の4月に、全国で100か所をモデル地域として脱炭素化を強力に進める環境省の「脱炭素先行地域」に選定されました。

脱炭素先行地域とは…
国の脱炭素達成目標である2050年を前倒しで実現するため、2030年を目標年として、設定された自治体の一地域内において民生部門(家庭部門および業務その他部門)の電力消費に伴う二酸化炭素の排出量の実質ゼロを達成する先駆的なモデル地域です。

日置市としては、特に人口減少が著しい吹上地域で、住宅や事業所の屋根のほか、未利用地や耕作放棄地などに太陽光発電を最大限導入するとともに、ベース電源としてらせん水車などを活用した小水力発電設備を設置し、「ひおき地域エネルギー株式会社」が再エネ電力を供給するなど、新たな事業を創出しながら、対象地域の脱炭素化実現をめざします。

また、吹上高校生への電動自転車・電動バイクのレンタルや、座学・実地教育を実施し、再エネ関連企業への安定した就職につなげ、入学者の増加と再エネ人材育成拠点の構築を目指してまいります。

主な取り組みは、来年度から始まりますので、現在は来年度当初予算に脱炭素関連事業を組み込むべく、企画課を中心に関連する各企業との調整を進めている段階です。

2.再生可能エネルギーの利用等に関する条例について

また、今週から、日置市では「(仮称)日置市再生可能エネルギーの利用等に関する条例」に関するパブリックコメントの募集を始めました。(2024年1月17日まで)

この条例案では、脱炭素社会の実現のため、再生可能エネルギーの利用などに関し、基本理念を定め、市、市民、事業者、土地所有者等および発電事業者の責務を明らかにすることを目的としています。

再生可能エネルギーの配置については、議会においても様々なご意見をいただいています。今回の条例案についても、多くの市民の皆さまからご意見を頂戴できますと幸いです。

3.全国から脱炭素の取り組み事例が集まるフォーラムに登壇

今年の6月から、毎月オンラインで開催されていたGREEN INOVATOR ACADEMYという脱炭素人材育成の研究会に、今年は日置市もエントリーしました。

(↑こちらのサイトにて紹介されているのは学生向けのコースですが、日置市としては社会人向けコースに参画しました)

この研究会は、全国の企業や自治体、中央省庁の方々が複数のテーマで脱炭素に関する戦略策定やアクションプラン・政策企画を行うもので、日置市をテーマとするチームも3チームが結成されました。

12月17日(日)に東京 早稲田大学で行われた最終成果発表会には、私もお招きいただき、日置市をテーマとして提案された3つのチームからのプレゼンを伺い、講評をさせていただきました。

気合を入れて講評をさせていただきました。

「さつま湖や正円池などの吹上地域の湖に太陽光パネルを配置する」といったものや、「製造工程を脱炭素化して、脱炭素をテーマにした芋焼酎をつくる」といったもの、「地域内経済循環を進めるために、脱炭素をテーマとした地域通貨を発行する」といったものなど、ユニークなアイデアも多く、今後の政策立案の参考にさせていただける知恵を多くいただきました。

なお、市役所からは吹上支所 地域振興課長補佐の馬塲さんも参加しており、最終プレゼンテーションにて堂々と発表いただいているのを現場で確認できたのも嬉しい時間でした。

馬塲さんによるプレゼンテーション

今回のアカデミーに参加した企業様からは、すでに具体的な連携の提案もいただいています。全国的に取り組みの進む脱炭素について、市としても今後の成長の起点としてしっかりと取り組んでまいります。

4.市役所のバックパネルが脱炭素バージョンに

12月12日、日置市内で建設業・建設関連業者45社で結成されている「ゆすいん会」様より、2050年のゼロカーボンシティに向けた脱炭素啓発のためのバックパネルとロールアップバナーの寄贈を受けました。

ゆすいん会 西郷会長との握手

今回贈られたバックパネルとロールアップバナーに使用されたイラストは、吹上町永吉にお住いのイラストレーター、大寺聡さんが作成したもので、「日置市の2050年の将来イメージ」が表現されています。

脱炭素化を実現した未来の日置市の理想像と、その達成のための取り組みを市民の皆様にもしっかりと発信し、環境価値と経済価値の両立に向けて、引き続き取り組んでまいります。

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永山レポートは、2021年5月29日の日置市長就任後、永山が毎週の動きや感じたことを広く皆様にお知らせするものです。

毎週金曜日の夕方に更新しておりますので、よろしければ今後もお付き合いいただけますと幸いです。

永山由高


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