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市長就任から106週。せっぺとべ。

みなさまこんばんは。日置市長の永山です。

就任から106週が経過しました。

今週は6月4日に日吉地域で開催されたせっぺとべについて。

1.日吉地域最大の祭事「せっぺとべ」について

「せっぺとべ」は文禄4年(約420年前)から日吉地域に伝わる「お田植え祭り」です。白装束の若い衆が、田の中で円陣を組み、酒を飲み、唄を歌いながら勢いよく飛び跳ねます。

「せっぺとべ」とは、鹿児島弁で「精一杯跳べ」のことで、土をこねる足踏み耕の意味と害虫を踏み潰す意味があり、泥にまみれて今年一年の豊作を祈願します。

地域住民や子供会による棒踊り、虚無僧踊りなども奉納されるほか、八幡神社では、仮面神である巨大な「大王殿(でおどん)」が現れ、田んぼの神事を見守ります。

2.前夜祭のおごそかさ

私は現在居住している八幡自治会の前夜祭に参加しました。前夜祭の行程も各自治会ごとにあるようですが、八幡自治会では、大きな竹の先につるしたシベ(松をカンナで薄くすき起こして食紅で染めた飾り物)を大川に浸けて清めるという習わしがあり、私も同行しました。

幟旗がはためく道を、白装束に身を包んだ方が大勢歩く様は、すでにお祭りの一部が始まっているような空気をつくります。

なお、この「しべ」は、せっぺとべ本祭では観覧者に配布されます。この「しべ」を飾っておくと、蛇が家の中に入って来ないといわれ、どこの家でも床の間に飾る習わしがあるそうです。

3.本祭のにぎやかさ

6月4日(日)は、いよいよせっぺとべ本番。2か所で開催されるため、私は鬼丸神社(吉利)会場の神事に参加してから白装束に着替えて八幡神社(日置)会場へ。

既に本殿横では白装束が泥だらけになるまで飛び跳ねている方々も多く、私も早速仲間に加えていただきました。

神社での神事を終えて、いよいよ皆で田んぼの中へ。

せっぺとべには、皆で歌う歌詞があるのですが、中には替え歌も多く、アレンジの多様性にも驚きます。

そして、精いっぱい飛び跳ねた後は、近くの大川で泥を流します。
なんとも爽快な気分です。

せっぺとべには、地域の20代から40代の平日の日中は仕事や子育てで忙しく動き回っている世代の方々も多く参加していて、私にとっては同世代の方々と一度に打ち解けた話のできる貴重な機会にもなりました。

市政の話だけでなく、趣味の話などでも大いに盛り上がり、祭りによって人がつながり、地域が作られるということの意味と価値を実感しました。

4.感謝

私は合併前の旧4町(地域)を1年ごとに1地域ずつ引っ越して回っています。今年、日吉地域に在住している間に4年ぶりのせっぺとべ開催を経験出来て、本当に嬉しく思うことでした。

今日にいたるまで、地元保存会の皆様、自治会の皆様を中心に、商工会や各関係機関の皆様にご尽力いただき、改めて御礼申し上げます。

また、この6月にリニューアルオープンした日吉の新たな地域活性化施設である日日nova(旧日吉小学校)も「せっぺとべマルシェ」会場として多くの人で賑わいました。ご来場の皆様にも改めて感謝申し上げます。

早速来年のせっぺとべが楽しみになりました。

日吉地域の皆様、本当におつかれさまでした!

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永山レポートは、2021年5月29日の日置市長就任後、永山が毎週の動きや感じたことを広く皆様にお知らせするものです。

毎週金曜日の夕方に更新しておりますので、よろしければ今後もお付き合いいただけますと幸いです。

永山由高

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