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【vol.25】「できたことノート」を続ける効果 「ありたい姿」はあなたの中にある

「できたことノート®」を続けると、あなたの人生にとって大切なことが少しずつ見えてきます。いったい、どんなことが見えてくるのでしょうか。

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第5章さらにバージョンアップするために
「ありたい姿」はあなたの中にある

<「ありたい姿」が自然に見えてくる>

これが、「できたことノート®」の効果です。

「こんな状態であったらいいな」という願望、これが「ありたい姿」です。「ありたい姿」は、自分の向かうべき方向を示してくれます。この「ありたい姿」がだんだんわかってくるんですよね。

「できたことメモ」には、人生の中で大切にしていることが自然と出てきます。

思い出してください。1週間に1回、「できたことメモ」の中からベストできたことを1つ、直感で選んで内省する。

この「直感」には、どんな意味があるのでしょうか。「直感で1つ選ぶ」ことには、あなた自身の「価値観」が現れます。

「もっと良くしたいなあ」
「高めたいなあ」
「これはありがたかったなあ」
「これ良かったなあ」

直感で、自分の大切にしていることを選んでいるんですね。

3つの事例で、それぞれの方が大切にしていることを見ていきましょう。


「妻に誕生日プレゼントをしたら喜ばれた」
家族観ですね。(家族と、こういう人生を送っていきたい)ということが、隠れているのではないでしょうか。

「途中下車して一駅分歩いた」
健康面を良くしていく。それだけではなくて、健康になることによって、どういう人生を送りたいかが隠れているんじゃないですかね。

「初めて顧客に商品を販売できた」
早くビジネスパーソンとして一人前になって、自分が思い描くビジネス人生を送りたい。こういう思いが隠れているはずです。


さて、「ありたい姿」を確認することが大切な理由。これは、何でしょうか。

それは、「ありたい姿」が「モチベーション」の源泉となるからです。

誰でも自分の内側、心の奥、体の奥に「モチベーション」の源泉があります。モチベーションが、自然に湧き上がってくる。無理をしなくても自然に湧いてくる。これが「ありたい姿」というものなんですね。それは無理に探すのではなく、1週間に1回「ベストできたこと」を直感で選ぶその時に、表れてくるのです。

この、自然に表れる「ありたい姿」を大切にして、モチベーションにつなげられるといいのではないかなと思います。


<やるべきことは「自分らしさ」の発揮>

「できたことノート®」の習慣を繰り返すことで、最終的に得られること。それは、何でしょうか。

それは、真にあなたの「やるべきこと」が見つかるということです。

「やるべきこと」というのは、誰かに指示されるものではなくて自分の人生としてやるべきこと。「やるべきこと」がわかって生きていると、人生の捉え方、充実度が違います。言い方を変えると「使命」「何のために生きるのか」ここまで言ったら大袈裟でしょうか?

そうでもありません。実は「できたこと」を磨くことによって、そして行動変容することによって、「真にやるべきこと」これが見えてくるんですよね。


<大切なのは「職業名」よりも「仕事ぶり=自分スタイル」>

そして、「やるべきこと」が見えてくるときに、大切にしてほしいポイントがあります。大切にしてほしいポイント「自分スタイル」、それを説明していきましょう。

充実した人生を送るために何かを目指したり、キャリアを考えるときは、
「職種」「職業名」にこだわらず「仕事ぶり」を大切にする。

この「仕事ぶり」が「自分スタイル」です。

例えば私は、IT会社のシステムエンジニアをずっとやっていました。システムエンジニアになりたくて、なったんですけれども、もし私が、ペンキ屋の仕事に就いたとしても、おそらくシステムエンジニアと同じような「仕事ぶり」だったと思います。

どういう「仕事ぶり」かというと、「ネットワーカーモデル」というのですけれど、いろんな仲間とかパートナーを集めてディスカッションをして、新しいこの世にない製品やサービスを生み出すスタイルなんですね。システムエンジニアをやりながら、そのようなことをたくさんやってきました。

もし、ペンキ屋さんになったとしても、いろいろな人を集めて「こんなペンキを開発してみよう」「こういうペンキを輸入したんだけれども、実際あの家に塗ってみよう」と言いながら、(これはちょっとやりすぎたな)(もう少しこういう風にしてみよう)という感じで、おそらくシステムエンジニアと同じように職人の仲間と一緒にやっていたと思います。

例えば教員、先生になりたかった人がいたとします。教員免許を取ろうとして教育実習にも一生懸命行ったけれども、実際には、なれなかったとしましょう。でも、教員になりたかった理由や「自分スタイル=仕事ぶり」は何でしょうか。

自分スタイル:「人に何かを教えたり伝えたりすることで、周りの人が成長するのが大好きだ」

この方が、セールスマンになったとします。

自分の部下や同僚が困っていた。それに対して、自分が上手に仕事の仕方を教えて仲間が成長してくれた。それによって、自分はすごく喜びを感じた。「ああ、自分は夢をかなえたんだな」と、そう思う瞬間がくると思います。

「職業名」ではなくて「仕事ぶり」。「自分スタイル」に気づくことは、充実した人生を送る上で非常に大切なことだと思います。


<「できたことノート®」を続ける効果>

さて、「できたことノート®」講座を長くやってきましたけれども、「できたことノート®」を書き続けると「自分スタイル」が見えてきます。

なぜ見えてくるかというと、「自分スタイル」は、「あなた」の内側に眠っているからです。今から新しく開発するのではないんです。すでに眠っています。「どんなふうに仕事をしていきたいか」「どんな人になりたいか」「どんな人生を歩みたいか」これが眠っているんです

しかし、その可能性に気付ける人というのは、ごくわずかなんですね。日々の仕事や人生に忙殺されてしっかり振り返る時間がなかったりして、見つけることが難しい。そういう方も多いのではないでしょうか。

でも、「できたことノート®」を続けるとそれが見つけやすくなる、ということです。やることが多くて、思考、考える時間が取れない方も多いかと思います。「できたことノート®」は、そういう問題を解決する道具じゃないかなと思います。

あなたに必要なことは、「自分」の内側を見つめて思い込みの殻から脱皮すること。

「自分」を変えることができるのは「自分」、あなた自身だけということになります。すでに人は、誰でも十分できているからです。その「できている」ことを認識していないだけなんですね。

まず、今まで学んできたやり方で「できたこと」を見つける。そして、内省して、その「できたこと」をちょっとよくしていく。確実に実践できる形で、行動を変えていく。この習慣を身につけるだけで、自分の殻から脱皮することができます。

ぜひ、みなさんの可能性を引き出す「できたことノート®」を続けて、得たい人生を獲得してください。