衣食住の「住」 ② 空気について

住環境について、ふたつ目の記事になります。
ひとつ目の記事では睡眠時の環境についてお話ししました。

今回は普段わたしたちが呼吸する「空気」についてのお話です。

呼吸について

わたしたちは絶えず空気を呼吸することで生をつないでいます。
健康な成人の安静時の呼吸回数は12〜20回/分、一回の換気量は450〜500ml(ウィキペディアより)ということですから、一日にすると回数17280〜28800回、換気量648〜720リットルを呼吸していることになります。
もし空気中に身体によくない成分が微量でも含まれていれば、それを呼吸のたびに取り込むため、積み重なれば大きな負荷になってしまうことが考えられます。

世の中の環境全体は自力ですぐには改善できませんが、この記事では、ご自宅の環境や身に着けるものなど、ご自身で選択できるものについてストレスなく改善できるようにおつたえしていければと考えています。

からだは身近な環境に対して鈍感になりがちです。
外敵や獲物の存在に敏感でいられるために自分や身の回りの慣れ親しんだ匂いに鈍感であるように脳がセットされているのでしょう。
でも「感じない」からといって「ストレスを受けていない」わけではありません。

鼻とのどへのストレス

いつも使っているシャンプーや石鹸、洗濯洗剤、柔軟剤、部屋の芳香剤の香り、香水やお香、自宅のかびの臭いなどが空気を取り込むごとに鼻と喉を刺激しているのです。

そして鼻と喉の粘膜は、ウィルスや菌などの外敵を察知して免疫を働かせるための前線基地として常に働いている重要な器官なので、そこに絶えず余分な刺激を受け続けることは身体にとって思わぬ負担となり緊張をきたし、場合によっては症状を伴うこともあります。

余分な刺激を取り除いてあげることで身体が自由に働くことができるようになり、なかなか治らなかった症状もあっけなく改善するということが良くあります。

対策

具体的には、香料の使用をできるだけ控え、室内を清潔に保つことです。
換気をし、湿度を適度に(50〜60%程度)保っていただくことも大切です。

柔軟剤の使用をやめていただいたところ、慢性の腰痛が解消した、という事例もあります。このように思わぬところに影響が及ぶことがあります。

身に受けるストレスをできるだけ取り除いてあげることは、かならず身体にとってプラスに作用して、さまざまな不定愁訴やこれから起こり得る不調や症状を未然に防ぐ助けにもなると思いますので、ぜひ実践してみてください。

ただ、「こうしていなければ!」と神経質になりすぎることもまたストレスを増やすことになってしまいますから、上記のことをご参考にしていただき、柔軟に改善を心がけていただくことをおすすめします。

長津田むつう整体院 木村順一

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