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緊急事態13日目

第一次世界大戦のときに「クリスマスまでには帰れる」という気分で出征していた兵士は思わぬ戦争の長期化で心が折れたが、あらかじめ長期戦を覚悟していた兵士は持ち堪えた、という有名な話がある。これを持ち出して、目下の緊急事態でも「連休が明ければ」などと思わず長期戦を覚悟すべきだ、というひとがいる。これはある種の諦念への勧めであり、こうした着想は古来からある。正直なところ、巻き込まれて、しぶしぶという気分なので、為政者に都合のいい風潮を作るレトリックに聞こえなくもない。ただそれ以上に興味があるのは「クリスマスまで」とか「連休明け」とか毎年反復して現れる象徴的な日を苦痛からの解放の目安としているのがよくないのではなかろうかということだ。

起きてからすぐに学生へのメッセージやゼミのオンライン授業の準備をする。東北大や岡山大はサーバーが落ちたとか、落ちてないとか。早稲田の総長のメッセージを見ると、早稲田はオンライン対応に絶大な自信をもってるようだ。あなたを信じましょう。

夕方、弁護士事務所でシリアスな話し合いをする。内容は言えないが、同じ弁護士でも明らかに有能なのとヘボなのが話しているといたたまれない気分になる。学会で明らかに格上の教授が院生相手に「あまり詳しくないのですが」と質問する、というネタがあるのですが、あれに近い。まあ学者より弁護士同士の方が厳しいだろうが。

夕食は豚肉のBBQソース。これは大変簡単だが美味しい料理。しかし、実は最近は週2だけビーガンというのも考えているとこだ。ノンアルビール。

食後に『映像研』を流しながらしばらく作業をしてると先輩から科研の話をしようとのことでしばらく自我論について話す。理論的な哲学の話をすると心が洗われる。

そのあとはマーダーミステリーというのをはじめてやった。これは面白い。ハマりそう。

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