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勉強する際のBGMに効果はある?

1)BGMは不要

皆さんは勉強する際、BGMがあった方が捗りますか、それともない方が捗りますか?

ちなみに、僕は音楽が耳に入ってくると、明らかに集中力が低下します。

脳のリソースが勉強だけではなく、音の解析にも割り振られるようなイメージでしょうか。

似たような理由で、車を運転する際のBGMも基本的には不要派です。

会話も適当に聞き流しているため「そんな話したっけ?」という事態がしばしば起こります。

要するに、マルチタスクで物事を進める事は苦手なのですよ・・・。

さて、以下の記事は「音楽を聴きながらの勉強は非効率でした」という研究結果です。

【河北新報 「ながら勉強」、音量小さくても集中力低下】
(前略)研究したのは東北大大学院医工学研究科の川瀬哲明教授(聴覚・言語障害学)らのグループ。被験者にヘッドホンを装着させ、左耳に聞き取るべき「テスト音」、右耳に無視すべき音として「ノイズ音」と「音楽」を流し、テスト音に対する脳の電気的な活動を計測する脳磁図で検証した。
 右耳がノイズ音の場合、音量の大小によらず左耳のテスト音に反応していることが読み取れた。一方、音楽の場合は左耳のテスト音への反応が鈍く、いわば「音楽に気を取られる」状態が続いた。(以下省略)

2)BGM肯定派

上述しました通り、僕はBGM不要派ですから、個人的には「それはそうでしょう」で済ませたいところですが、この実験方法はいささか限定的過ぎるように思います。

従いまして、以下はBGM肯定派として書いてみました。

同実験から言える事は「特定の音を認識する際、他の音は邪魔になる」という点ですよね。

つまり、認識したい対象は聴覚情報であり、阻害要因も聴覚情報ですから、自ずと難易度は高くなります。

認識するべき対象を視覚情報に変更すると、結果は違ってくる可能性がありますよね。

「ながら勉強」に言及するなら、対象を聴覚情報ではなく視覚情報にするべきではないでしょうか。

3)効果的なBGMの使い方

BGMが勉強に役立つケースもあります。

例えば、勉強に限りませんが、何事も始めるまでが大変で、実際に行動を起こしてしまうと、それ以降は意外と苦にならないのです。

そこで、BGMを利用します。

勉強を開始すると同時に、毎日同じ曲を流し続ければ「勉強を開始する音楽」と無意識下に刷り込まれるでしょう。

店内で「蛍の光」が聴こえてくると、「そろそろ帰らないと」という気になりますよね?

つまり、勉強を習慣化するためにBGMは有効なのです。

それでも「脳のリソースが分割されるなら非効率では?」とお考えになる方もいらっしゃるかと思います。

そこは、10、20分後にBGMが停止するように設定しておく等、対策が可能です。

そもそも、集中するとBGMは耳に入らなくなります。

それなら、リラックス効果のある音楽を流しておけば、疲労が軽減され、集中力の持続する時間が長くなったりするかもしれません。

従いまして、勉強する際にBGMがあった方が良いかどうかは、あくまでも使い方次第という事になりそうですね。


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