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名古屋大学情報学部3年次編入合格体験記&対策(令和4年度)

 初めまして、先日、令和4年度名古屋大学情報学部人間・社会情報学科の3年次編入試験に合格しましたものです。現在は福岡県のとある国公立大学に通っている2年生で、「まちづくりや地域創生」について専門的に勉強をしています。


 私は、編入試験専門の予備校などに一切通うことなく、独学で受験をしました。基本的に、編入試験というのは普通の受験と違い情報が全くない中での勝負です。だからこそ、「今回発信する情報が読者の皆さんにとって有益な情報になるように」「私のような境遇にいる人の参考になれば」と思い今回は本稿を仕上げました。また、本稿では一切、美化されたことは言わず、本音で語っているので、そこも参考になれば幸いです。

1 編入した経緯

 私が編入を志した理由は大きく3つあります。ここは敢えて取り繕った理由というよりも、もっと本音の理由を述べたいと思います。まず、1つは「少しでも学歴を高くしたい」というものです。本稿冒頭で、私は福岡のとある国公立大学に通っていると言いましたが、そこまで学力・偏差値的には高くなく、だいたい50後半くらいの偏差値イメージが妥当だと思います。(まちづくりを勉強していて、この偏差値台の国公立と言えば、わかる人にはわかると思います笑)


 私自身、現在所属する大学は、2年前の大学受験時では志望順位度は最下位でした。第一志望は慶應義塾大学、慶應特化の勉強(英語・小論文・日本史)だけを勉強していました。高校がセンターを受ける方針を取っていたので、たまたま受けたセンター試験の2科目受験ができる現在の大学を滑り止めとして出願しました。


 慶應には全て不合格だったため、現在の大学に進学しました。しかし、大学入学後、長期インターンを探したり、ベンチャー企業の社長と話したりしていく中で、やはり学歴というのが大きな判断軸になっていると気付かされました。もちろん、世の中学歴が全てではないです。また、学歴が高い人が全員成功するとも限りません。ただ、1人の学生の能力を判断する際、特段その人が秀でた能力(プログラミングができる・バイリンガル同等の英語力がある)を持っていない限り、多くの大人が学歴を第一に見て、そこで人を選別していることは否めません。「学歴はあるに越したことはない」と思い、少しでも良い大学に入学し直そうと決意しました。

 2つ目の理由は「地元を出たかった」です。生まれてから20年間、ずっと福岡で暮らしており、福岡を出てもっと違う文化や価値観のある環境に身を置き、もっと自分を成長させたいと考えていました。

 3つ目の理由は「情報学に精通した人物になりたかった」です。今思えば、試験前の1ヶ月はこの理由が大きなモチベーションになったような気がします。デジタル庁が発足したり、面接対策として様々なIT・データ関連の書籍・論文を読んだりする中で、情報学の可能性にこれまで以上に痛感したからだと思います。編入成功後の自分をイメージし、モチベーションを高めるのは非常に良い方法だと思います。

 こうした理由が軸となり、4ヶ月程の間しっかりと勉強に打ち込むことができました。しかしながら、出願間近の6月下旬から7月上旬にかけての間は、通っている大学の期末試験やレポートに追われ、その一方で志望理由書の完成度を高めなければならない状況であったので、かなり大変でした。


2 編入までの準備

 私は今年の編入試験で、名古屋大学情報学部の他に九州大学経済学部と神戸大学経営学部を併願しようと考えていました。(九州大学は1次試験の書類審査で不合格でしたので、九州大学経済学部編入試験は圧倒的に難しいという噂は本当だったようです笑 神戸大学の出願は10月だったので出願していません。)

 ここからは、名古屋大学情報学部の試験の詳細と、それに応じて、私が行った対策を述べようと思います。

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