記事書きっちゃんパパ ―2020年5月13日

・ネットで話題になっている『連ちゃんパパ』を読んだ。

・みんなが言っている通りの「邪悪」そのものだったが、上記ページで散々煽られていたからか胸糞感はそこまで感じなかった。後半からはクズがブーストし過ぎて、両津勘吉の人情パラメーターを0にした改造こち亀を読んでるみたいで、むしろ爽快ですらあった。クズさが度を越して、自分の中でのリアリティラインを超えたという感覚があるからそう思えただけかもしれない。いやもっと言うと、俺の良心が真剣に捉えるのを諦めただけかもしれない。

・ただ、前半のパチンコにハマっていく様子などはすごくリアルに思えて、その描写はとても怖かった。僕は学生時代、雀荘でバイトしてパチスロを打つという、「そっち側」の人達がたくさんいる境遇に身を置いていたので、そのへんの描写にすごく心当たりがある。いや、変に線引きしてるみたいな言い方をしたが、俺も「そっち側」だったのだ。「連チャンが止まらなくて」という理由で遅刻したこと、俺もある。キミはあるかい? この時はさすがに自分で自分がショックだった。その後「ごめんごめん、奢るからさ」と、金で解決した。パパと一緒じゃん。

・もちろん流石にパパのようなのめり込み方はしてないつもりだが、ギャンブルの魅力の1つに「熱中できる」という要素があるのは確かだ。作中で語られていた「遊びを知らない人ほどハマる」というのもその通りだと思う。実際に自分の周りにも、熱中し過ぎて会社を辞めたりサラ金に手を出す人もいた。僕自身も留年してるし、単にハマる時期の問題という見方もできる。「大人になってからハマると危ないから若いうちにハマっといた方がいい」という無茶苦茶な論理で自分たちを正当化したりもしていた。

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